玉城ティナ飯豊まりえがW主演を務めるドラマ「君と世界が終わる日に」Season5の配信記念イベントが2月9日に都内で開催され、玉城と飯豊、共演の横溝菜帆、溝端淳平が登場。シリーズ完結編への思いを語った。また、竹内涼真中条あやみもサプライズゲストとして登壇し、知らされていなかったキャスト陣と観客を驚かせた。

【写真】飯豊まりえ、サプライズゲストで登場してきた竹内涼真&中条あやみに笑顔で駆け寄る

■“ユートピアのもう一つの塔”を舞台に最終決戦

“きみセカ”の愛称で知られる同作は、ゴーレムと呼ばれるゾンビが蔓延る終末世界を舞台に、生存者たちが生き残りを懸けた命懸けの闘いに身を投じる、極限のゾンビサバイバル。1月26日より劇場公開中の「劇場版 君と世界が終わる日に FINAL」では、竹内演じる間宮響が最愛の人・来美(中条)との間にできた娘・ミライを取り戻すべく、人類最後の希望の都市ユートピアの「研究タワー」で最後の闘いに挑む物語が描かれた。

シリーズファイナルとなるSeason5では、劇場版で描かれなかった“ユートピアのもう一つの塔”を舞台に、玉城演じる明日葉と、飯豊演じる佳奈恵らが最終決戦に挑む。絶対的な上下世界によって、“タワー”と“アンダー”に引き裂かれたかつての仲間たちがやがて敵として対峙(たいじ)する様子が描かれていく。

2021年1月期に日本テレビ系で放送されたSeason1から“生存”する数少ないキャラクター・佳奈恵を演じる飯豊は「佳奈恵は最初普通の大学生で、どちらかと言ったら一番命を落としかねないか弱い女性だったんですけど、響だったり、来美だったり、いろんな仲間と出会って一緒に行動することによって段々強くなっていった。彼女自身が生きる意味を見つけていっている姿が自然に台本に描かれていたので、演じやすかったですね」と、佳奈恵の目線でしみじみと回顧。

また、これまでたくさんの仲間たちが“ゴーレム化”したり、命を落としたりで出会いと別れを繰り返してきたが「仲間たちとの別れはお芝居とはいえすごく苦しくて、毎年毎年こういうお別れがあったので、しばらく傷が癒えなかったですね。私にとってこの“きみセカ”は1年に1回撮影があったというのもあってすごく濃いものだったので、それが終わると思うと心にぽっかり穴があいたような感覚でしたけど、Season5の撮影を終えてみて、やりきったなという感覚に。早く皆さまに見ていただいて感想とか聞けたらいいなと思っています」と無事に撮影を終えた心境を吐露し、最新作をアピールした。

■溝端「なかなか太陽光を浴びる機会がなかったよね」

Season5では、飯豊演じる佳奈恵と溝端演じる加州はユートピアにたどり着いたものの、暗く過酷な環境である“アンダー”に追いやられてしまう。そんなアンダーでの撮影を振り返り、溝端は「Season4でやっとユートピアに着いて、整備されたきれいな地面を踏めたなと思ったんですけど、Season5で僕と飯豊ちゃんは過酷なアンダーで…(笑)。なかなか太陽光を浴びる機会がなかったよね」と話すと、飯豊も深くうなずきながら「早く外に出たくてしょうがなかった(笑)。それぐらい生活しづらい環境の中でした」と苦笑いし、過酷な撮影を乗り切ったことを伝えた。

イベント終盤には、Season5の共演者で今回登壇できなかったメンバーからスクリーンにビデオメッセージが到着。その流れで竹内と中条も“ビデオメッセージ風”にスクリーンに登場してから、ステージへとサプライズで現れ、事前に知らされていなかったキャストと観客から大きな歓声が上がった。

最後に、今作で飯豊とW主演を務めた玉城は「Season1から渡されているバトンみたいなものをきちんと受け取って終わらせることができたんじゃないかなと思います。Season5も最後まで見届けてもらえればうれしいです。撮影も頑張った!やりきった!と思えるような撮影でしたし、そういう仕上がりになっていますので、明日葉の変わりようも見ていただけたら。本当に見てください!私たち頑張りました!(笑)」と力強く観客に呼び掛けた。

「君と世界が終わる日に」シーズン5は、毎週金曜にHuluにて最新エピソード更新(全5話)。「劇場版 君と世界が終わる日に FINAL」は全国公開中。

◆取材・文・撮影=ブルータスシーダ(STABLENT LLC)

飯豊まりえ/※ザテレビジョン撮影