三菱ケミカルグループ(以下「当社グループ」)は、高いバイオマス度と柔軟性などの特長を持つ新たな生分解性バイオポリエステル樹脂を開発したことをお知らせします。

このたび開発したSA916NおよびSA916Fは、自然界の微生物によって分解される生分解性樹脂であり、当社グループ独自の材料設計技術と製造技術により、60%以上の高いバイオマス度、柔軟性、高い裂け強度、優れた加工性を実現しました。食品包装やレジ袋、農業用マルチフィルムなどのさまざまな用途に用いることが可能です。

当社グループは、革新的なソリューションを提供するスペシャリティマテリアルグループとして、さらなる技術開発を進め、高付加価値な製品を提供するとともにサステナブルな社会の実現に貢献していきます。

1.開発品の特長

当社グループ独自の材料設計技術でバイオマス由来のモノマーを組み合わせることで下記の特長を有しています。

・生分解性

バイオマス度 60%以上

・柔軟性

・高い引裂強度

・優れた加工性

・透明性

・高い衝撃強度

・ゲルが少ない

・当社BioPBS(TM)含む他の生分解性樹脂との相容性

2. 想定分野と今後の展開

食品包装やレジ袋、農業用マルチフィルムなどの用途で、日本、欧州は2024年1月から、続いてアメリカでもサンプルワークを開始し、技術開発を進めます。

■崩壊性試験

試験方法:コンポストを用いる崩壊性試験を社内で実施

条件:グレード「SA916N」厚さ50㎛のフィルムを60℃のコンポストと土壌に設置

結果:31週でほとんどが分解されたことを確認

■物性

*表中の測定方法を参考に実施

**記載の数値は、当社グループにおける代表的な測定値であり保証値ではありません。

配信元企業:三菱ケミカルグループ株式会社

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