文京学院大学(学長:福井勉)は、文京学院大学大学院経営学研究科にて、2024年4月から日本初の「フォレンジック会計研究I・II」科目を開講することを記念し、3月16日(土)に「第2回フォレンジック会計研究会」を開催することをお知らせします。
 本研究会では、公認会計士中村謙介氏、公認会計士・EY新日本有限責任監査法人 Forensics事業部 パートナー曽木貴子氏、片山法律会計事務所弁護士・元国税不服審判所・国税審判官石岡修氏、会計監査・法律のプロフェッショナルの方々をお迎えし、フォレンジック会計に関するお話をしていただきます。また、実業界からは、サッポロホールディングス株式会社取締役・常勤監査等委員溝上俊男氏が登壇し、エクセレンカンパニーの事例としてのサッポロホールディングス株式会社のガバナンス体制や不正対応策についてお話しいただきます。
 「フォレンジック会計」をより身近に知っていただく機会となりますので、是非ご参加ください。
 本学は、今後も日本独自のフォレンジック会計教育の発展に繋がる取り組みを実施していきます。

  • 「第2回フォレンジック会計研究会」開催の背景

 フォレンジック会計は、訴訟等の紛争を解決するために、会計不正発生時の損害額の調査・算定など、財務データを調査、算定、分析、報告することで、企業の紛争解決を支援する技術のことです。4月より本学大学院経営学研究科で開講する「フォレンジック会計研究I・II」の目的は、法律がわかる会計プロフェッショナルを養成することで企業の紛争解決を支援することです。

 今回、本学大学院で開講する「フォレンジック会計研究I・II」では、財務会計・フォレンジック会計を専門とする文京学院大学経営学部中島真澄教授が担当し、オムニバス形式で展開します。前期に調査サービスとしてデジタル・フォレンジック、AIを駆使した不正検出する方法、不正が検出された場合の株主総会までのプロセス、訴訟に用いる証拠を収集、文書化する方法を学修します。後期では、会計士の訴訟関与、不正に伴う営業損害をどのように算定するかを学修します。ロースクールにいかなくても日本の経営系大学院でフォレンジック会計が学べることになります。

  • 「第2回フォレンジック会計研究会」概要

場所    :文京学院大学本郷キャンパス ウイングホール(B812)

日時    :2024年3月16日(土)8:55-12:05

テーマ   :フォレンジック会計の有効性:日本における経営者・監査人からの視点 プログラム

対象者   :税理士や公認会計士などの会計プロフェッショナル、内部監査役、一般企業の経理部長、

       経理担当者の方、これから会計プロフェッショナルを目指す方、大学院生、学生など

定員    :50名

参加費用  :無料

申し込み方法:mnakashima@bgu.ac.jp 宛に、メールにてお申し込みください。

       申込後、参加URLが届きます。

申し込み締切:2024年2月29日(木)

主催    :フォレンジック会計研究会(Japanese Association of Forensic Accounting)

【プログラム】 

 8:30-8:55 開場

 8:55-9:00 歓迎のご挨拶

          木下直人学校法人文京学院理事・総合企画室長

 9:00-9:30 「過年度修正・訂正報告書と株主総会 

          中村謙介氏(公認会計士

 9:30-10:00 「会計不正調査手続きの設計とフォレンジック業務」

          曽木貴子氏(公認会計士・EY新日本有限責任監査法人 Forensics事業部 パートナー)

 10:00-10:30 「ガバナンス体制と不正対応策:サッポロホールディングス株式会社の事例」 

          溝上俊男氏(サッポロホールディングス株式会社取締役・常勤監査等委員)

 10:30-11:00 「税務訴訟とフォレンジック会計」 

          石岡修氏(片山法律会計事務所弁護士・元国税不服審判所・国税審判官)

 11:05-12:05 「日本版『フォレンジック会計』が果たす役割と意義」

          Facilitator:中島真澄文京学院大学大学院専攻主任・教授

          Panelist:片山智裕氏(片山法律会計事務所所長・弁護士・公認会計士

               神庭雅俊氏(銀座中央総合法律事務所・パートナー弁護士・公認会計士

               荻野好正氏(XIB(株)・シニアアドバイザー・コンチェルト経営・

                     アドバイザー代表)

               金谷利明氏(国税不服審判所・国税審判官)

               O’Brien氏(米国Albion College助教授・米国公認会計士

               榎本芳人文京学院大学客員教授

               藤田邦彦文京学院大学経営学部学部長・教授

               吉田啓佑文京学院大学経営学部助教

 12:05-12:10 閉会のご挨拶

  • 基調講演者プロフィール

中村謙介氏:中村謙介公認会計士事務所代表。2001年横浜国立大学経済学部卒業。同年に新日本監査法人(現:EY新日本有限責任監査法人)入所後、主に上場会社の会計監査に従事。2019年に退所後、中村謙介公認会計士事務所を開設。また、中小監査事務所の代表社員にも就任している。

曽木貴子氏公認会計士。EY新日本有限責任監査法人・Forensics事業部・パートナー。1999年慶應義塾大学経済学部卒業。監査部門にて10年超の会計監査業務に従事したのち、現事業部に異動し、第三者委員会、特別調査委員会等の各種調査主体においてデジタル・フォレンジック手続等の調査実務に従事。日本公認会計士協会・経営研究調査会・会計不正動向専門委員会委員。「ロールプレーイングで学ぶ不正リスク対応」(2022年, EY Japan, YouTube出演)。

溝上俊男氏サッポロホールディングス株式会社取締役常勤監査等委員・監査等委員長1984年中央大学法学部法律学科卒業。サッポロビール入社後、経理、米国子会社FC、Westin Hotel Tokyo FC、経営戦略、経営管理部長などを経て2014年取締役CFO、2016年常務取締役兼グループIT・間接部門統括会社代表取締役社長。2019年常勤監査役、2020年ガバナンス強化のため監査等委員会制度へ機関設計変更し現職。

石岡修氏:片山法律会計事務所・弁護士、税理士。2004年弁護士登録。2010年東京大学公共政策大学院修了(専門職修士)。2018年University of London, SOAS修了(L.LM)。2010年から国際協力機構(JICA)、ラオス法律人材育成強化プロジェクト、長期専門家。2018年から国連難民高等弁務官(UNHCR)駐日事務所勤務。2020年から国税不服審判所、審判官。

配信元企業:文京学院大学

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