ドイツで、サポーターによる大規模な抗議活動が起きているようだ。9日、ドイツ紙『ビルト』などが伝えている。

 現在、ブンデスリーガブンデスリーガ2部の放映権における8%の株式売却交渉を進めているドイツフットボールリーグ(DFL)。昨年12月には、所属する36クラブによる投票が行われ、24クラブが賛成票を投じたことで可決となり、新たな戦略的投資パートナーを獲得する計画が承認されたが、ドイツ各地でサポーターが大規模な抗議活動を展開している。

 そんななか、9日に行われたブンデスリーガ2部・第21節のハンブルガーSVvsハノーファーの一戦では、ハーフタイムにホームサポーターがゴールポストにチェーンロックを掛ける暴挙が発生。切断に時間を要して再開が遅れたことに加え、59分にはハノーファーのサポーターが、同クラブのマルティン・カインド会長に十字線の照準が向けられた殺害予告とも見られるフラッグを掲げたことで、試合は30分間中断する事態に見舞われた。

 また、同日に開催されたブンデスリーガ・第21節のドルトムントvsフライブルクの一戦では、何度もピッチテニスボールが投げ込まれ、その度にゲームがストップする場面が多発。試合後のインタビューに応じたドルトムントに所属するドイツ代表FWニクラス・フュルクルクは、「ファンがこの舞台を使って自分たちの意見を表明したいという気持ちは理解できる」と述べたものの、「どう考えても何度も中断されるのはあまりいいことではない」と一連の行為に苦言を呈している。

ハンブルガーSVvsハノーファーの一戦で行われたサポーターの暴挙 [写真]=Getty Images