手頃な価格で購入できる鶏ムネ肉は、節約レシピでも人気の食材です。とはいえ、「鶏モモ肉と比べパサつきが気になる…」と感じている人も多いのではないでしょうか。

鶏ムネ肉をしっとり柔らかに仕上げる冷凍術を、冷凍食品でおなじみのニチレイ公式サイト「ほほえみごはん」より紹介します。

しっとり仕上げる一石三鳥の冷凍方法

ニチレイ公式サイトでは、鶏ムネ肉を冷凍保存する方法を2つ紹介中です。まずは1つめ、約1か月間保存できる基本の冷凍方法を見ていきましょう。手順は以下のとおりです。

1.鶏ムネ肉の表面の水分をペーパータオルでしっかりと拭き取る

2.砂糖・塩・こしょうを全体にまぶす(鶏ムネ肉1枚に対して、砂糖小さじ2分の1、塩小さじ4分の1、こしょう少々を表面にふる。)

3.冷凍用保存袋に入れ、酒を加えて揉み込む

4.袋の口を閉じ、金属製のバットにのせて急速冷凍

ニチレイ公式サイト「ほほえみごはん」 ーより引用

鶏肉表面の水分を拭き取るのは、臭み予防のため。冷凍前の段階で砂糖を加えると、その働きにより肉質を柔らかくする効果が期待できます。

もしあれば、少量のマイタケみじん切りにして加えるのもよいそうです。タンパク質分解酵素が働き、しっとり柔らかに仕上げてくれるでしょう。

解凍してすぐに食卓に並べたいなら

もう1つの鶏ムネ肉保存方法は、「加熱調理した後で冷凍する」というものです。あらかじめ火を通しておくので、「解凍してそのまま食卓に並べられる」というメリットがあります。レシピと保存方法は以下を参考にしてみてください。

使うもの(鶏ムネ肉1枚300〜330g当たり)

水…2カップ(400㎖)

酒…大さじ1

長ネギ(青い部分)…15㎝

ショウガの薄切り…3枚

顆粒鶏がらスープの素…小さじ2分の1

ニチレイ公式サイト「ほほえみごはん」 ーより引用

続いて調理方法です。

1.鍋に材料をすべて入れて強火にかけ、沸騰したら弱火で約12分ゆでる。

(アクが浮いてきたらていねいに取る。水からゆでると、ゆで汁にも鶏のだしがよく出る。)

2.火を止め鍋に入れたまま粗熱を取る。冷めたらゆで汁ごと冷凍用保存袋に入れる。

(鍋に入れたまま約2時間室温において粗熱を取る。冷めたら鶏ムネ肉を取り出してSサイズの冷凍用保存袋に入れ、こしたゆで汁(約300㎖)を袋に加える。できるだけ空気抜いて袋の口を閉じ、金属製のバットにのせて冷凍庫へ。)

ニチレイ公式サイト「ほほえみごはん」 ーより引用

ゆで汁を一緒に冷凍することで、水分を保ちしっとり仕上げられるでしょう。鶏ムネ肉はスライスして汁物の具材にしたり、ほぐしてサラダや麺類のトッピングとして楽しんだりするのがおすすめです。スープは雑炊やうどんに使うのもよいでしょう。

安く購入できる鶏ムネ肉ですが、「傷みやすい」「肉質がパサパサ」といった不満を抱きがちです。保存方法にほんの少し工夫するだけで、これらの弱点は補えるでしょう。ニチレイが教える冷凍保存のコツも意識して、鶏ムネ肉をさらにおいしく楽しんでみてください。


[文・構成/grape編集部]

出典
ニチレイ公式サイト「ほほえみごはん」
※写真はイメージ