2024年2月6日、中国メディアの光明網は、韓国のウェブ漫画(ウェブコミック)の実写化など映像化における成功について分析したマカオ科技大学の黄鶯(ホアン・イン)助理教授のコラム記事を紹介した。

黄氏は初めに、ネットフリックスで配信中の「マスクガール」や「D.P.-脱走兵追跡官-」、ディズニープラスで配信中の「ムービング」、劇場映画の「黒く濁る村」や「神と共に」など、続々と制作されているウェブ漫画を原作とする映像作品を列挙し、「21世紀の初め頃から漫画は韓国ドラマにとって重要なネタ元であり、ウェブ漫画の台頭と共にこれらウェブ漫画原作の映像作品は決して甘く見ることができない流行となった。韓国のウェブ漫画の繁栄と映像産業のデジタル化への転換は共にインターネット技術の発展によるマスメディア変革期の産物だ」と指摘した。

次に「韓国の漫画産業のスタートは遅かったが、インターネットとスマートフォンの発達による追い風を受けた。ページめくりをスクロールにより代用する技術が開発され、漫画を垂直スクロールで読む方式が誕生した。さらにインターネットのマルチメディア技術を利用し、漫画にBGMやエフェクトなどが付けられ、それまでの漫画の常識が打ち破られた。この変化により、漫画を読むハードルが大きく下がり、漫画という芸術の一形式に触れる人がさらに多くなった」と述べた。

さらに「ウェブ漫画がユーザー獲得や拡大に成功している原因は、読み方の革新以外にセールスモデルを挙げないわけにはいかない。草創期の韓国ウェブ漫画は広告を流す代わりに無料という特質でユーザーを各サイトへと引き込んでいた。このことが多くのユーザー獲得に成功しただけでなく、ウェブ漫画に熱中する忠実なファンを育てることにもなった。ユーザー拡大に伴い、ウェブ漫画の会社の中には広告ではなく漫画作品そのものでお金を稼ぐ華麗な転身を遂げた所もあった。近年韓国のウェブ漫画市場の営業利益は記録更新を続けている。2020年に初めて1兆ウォン(約1119億円)の大台を突破した後、21年には1兆5000億ウォン(約1678億円)、22年には1兆8290ウォン(約2046億円)に到達した。『2021年度韓国漫画白書』によると、ウェブ漫画にお金を払っているユーザー100人中、48人がひと月5000ウォン(約559円)以上を払っており、また有料無料それぞれの利用を合わせた全ユーザーのうち、43%がウェブ漫画にお金を払ったことがあると回答した。この割合は3年連続で増加しているという」と述べた。

そして「新鮮さと訴求力を向上させるため、ウェブ漫画の原作者はストーリーの中にネットでバズりそうな話題や要素、王道を外した叙述方法を組み込んだ。これらの創作ロジックは、映像作品の創作にも通じるところがある。話題性のある内容と古典的なストーリー展開を組み合わせて、広くユーザーを引き込み、作品の量産でインターネットの向こうのユーザーをつかまえるという点だ。このようなロジックはインターネット文化の中で多くの濃厚な産物を積み上げ続ける。こうした文化がユーザーに新しい芸術の鑑賞習慣を育てる。こうして韓国のウェブ漫画原作の映像作品は良好なユーザーに支えられ、新しいユーザーの注目を引き込みやすくなる」とする一方で、「韓国の映画市場はかつてない挑戦を経験している。ユーザーの好みの変化にしたがって、伝統的な手法で製作された映画のチケットが売れなくなっている。同時に製作費の高騰もあって、韓国映画の生存空間を圧迫している。ウェブ漫画原作の映像作品はそのような韓国映画業界に生命力をもたらしているが、映画業界の生存危機を解決するほどではない。しかしウェブ漫画の成功には、韓国映画業界が学ぶべき点もある。我々も同様に深く探求する価値がある」と論じた。(翻訳・編集/原邦之)

6日、光明網は韓国のウェブ漫画の実写化における成功について分析した専門家のコラム記事を紹介した。資料写真。