鼻プロテーゼ、小鼻縮小、顔の脂肪吸引をし、顎にヒアルロン酸で36万円ほどしたが、効果の高さに大満足



 コンプレックスの解消や、理想の外見を手に入れる手段として、美容整形を選ぶ人が増えてきた昨今。とはいえ、費用、施術者の技術、痛み、リスクなど不安材料は多く、「ネットで調べれば調べるほどわからなくなる」なんて声もよく聞きます。


 そんなとき、一番参考になるのは経験者の声。そこで『女子SPA!』は「失敗しない美容整形」をテーマに、整形インフルエンサーとして注目を集める美容整形ちゃんと連載企画を立ち上げました。


 これまでに費やしたお金は2000万円以上。目や鼻、骨切りや性器の手術にも挑戦し、最近ではトルコで植毛手術までしたという美容整形ちゃんが語る、奥深き整形の世界とは?


◆「容姿で判断される世界」で生きている美しい人の衝撃



美容整形ちゃん



 整形をしたいと思う理由は、人それぞれです。


 周りから「お前はブスだ」と言われたり、友達に太っていることを指摘されたり、可愛い友達と比べられて劣等感を覚えたり……。


 私は中学生の頃にクラスにたくさん可愛い子がいたことや、高校生になって始めたバイトでモデルやキャバ嬢といった“容姿で判断される世界で生きている美しい人”をたくさん見て、整形したいと思うようになりました。


 特に、中学生で出会った“めちゃくちゃ可愛い子”の衝撃は、「可愛いこと」への憧れを一気に開花させるきっかけになりました。


◆「可愛いってすごい」中学生で芽生えた強烈な憧れ
 幼少期の頃の私は“可愛くなりたい”よりも、“とにかく強くなきゃいけない”と常に思っていていました。


 力が強ければ反撃もできる。喧嘩で負けるのも絶対にあり得ない。常に自分が一番でありたい……。まるで、負けず嫌いな男の子のような性格。


 強いことが自分を守る何よりの武器だと思っていたし、誰よりも強いことはかっこいいことだと思っていました。


 けれど、中学校一年生の頃の転校をきっかけに、この価値観は一変しました。


 今まで見たことがないような可愛い女の子や、少女漫画のように女の子らしい身なりや発言をする人と出会ったことで、カルチャーショックを受けたんです。まるで、元いた世界から別の世界に飛んでいったかのような気分。


 そのとき初めて、「力が強くても意味ないんだ」とハッとしたと同時に、私は「可愛いってすごい!」と思いました。


 そして、可愛いことへの憧れに突き動かされた私は「自分は可愛くないけど、ギャルになれば、私も可愛くなれるかもしれない」と考え、当時流行っていたギャルっぽい服装やメイクをするきっかけにもなりました。


◆整形してめちゃくちゃ可愛くなった同僚の存在



整形前の美容整形ちゃん



 ギャルメイクをして過ごすことが多くなった私は、高校へ進学してから歌舞伎町のカラオケ店でバイトし始め、そこで出会ったバイト先の女の子がみんな可愛いことに、人生2度目の衝撃を受けます。


 歌舞伎町という土地柄もあって、バイト先のカラオケ店は当時流行っていた『小悪魔ageha』のモデルさんや、綺麗なキャバ嬢のお姉さんが普通に来るようなお店でした。


 今思うと、そういった環境にいたことで“クラスで可愛い子”ではなく“世間一般で見ても可愛い子”が自分の中で可愛い女性の基準になっていたのかもしれません。


 そして、バイト先の女の子が整形してめちゃくちゃ可愛くなったことが、私が整形をする一番のきっかけになりました。


◆満足できなかった初整形の記憶
 整形という手段があるのは知っていたけど、身近な女の子が一気に可愛くなるのを目の当たりにしたことにびっくりした私は、「これはすごい。私もやろう」と決意。


 自分の顔をみた時に「鼻以外は別に全部完璧じゃない?」と思っていた私は「鼻がキモすぎるから、ここを整形すればめっちゃ可愛くなるはず」と考え、自分でクリニックを探し、「プチ整形だったら金額も安い」と、鼻先を糸で結んで細くする整形をすることにしました。


 しかし、結論から言えばうまくはいきませんでした。整形でめちゃくちゃ可愛くなったバイト先の女の子のような目に見える効果はなかったし、自分が満足する結果も得られませんでした。


◆2回目の整形で初めて味わった感動



人生2回目のプチ整形で、鼻にヒアルロン酸を注入したときのもの。その効果に見惚れてしまった



 そこで私は次に、別のクリニックで鼻筋にヒアルロン酸を入れるプチ整形をしたのですが、そこでは自分でもびっくりするほどの効果を得ることができました。


 他人から見れば、それほど変わってなかったのかもしれません。けれど、「整形ってすごい!」「可愛くなれるんだ!」と鏡の中の自分がキラキラと輝いて見えたのは、その時が初めて。


 私はここからさらに様々な整形を繰り返すことになります。


◆鏡を見て「可愛い」と思えるようになった



プロテーゼを入れた時



 そして、19歳になった私は3度目の整形を受けました。


 大手美容外科のモニターとして、鼻筋にプロテーゼを入れて高くする手術で、12万円ほどの手術。これが、自分の満足度はもちろん、周りからの反応もガラッと変わった一番最初の整形になりました。


 鏡を見た時に自分で自分のことを「可愛いな」って思えるほど、本当にすごく可愛くなったし、当時住んでいた新宿の家から歌舞伎町に向かう間、声をかけてくるスカウトの態度も明らかに変わりました。


 整形前は「可愛いね」と声をかけられても、無視をしたら捨て台詞を吐かれていたのに、鼻を整形してからは一切そういうことがなくなり、前よりも純粋な「可愛いね」がもらえるようになったんです。


 その時の私は整形して可愛くなったことで自信がついていたので、スカウトの「可愛いね」って言葉に「やっぱり?」なーんて調子良く返していました。


◆忖度のない赤の他人の評価こそ信用できる
 歌舞伎町という街は「可愛い・可愛くない」「お金持ってる・持っていないか」で判断される世界。毎日新宿駅を降りて歌舞伎町にあったバイト先に行くまでの10分間、知らないスカウト30人くらいが一方的に評価を下してきます。


 整形前は「ブス」って言われたり、望んでもいないのに一方的に「キャバクラだったらこれくらい稼げるよ、風俗だったらこれくらい稼げるよ」と、値付けをしてくるスカウトマンたち。失礼極まりない行為にうんざりとしていて、街を歩くのが毎日嫌でした。


 けれど、整形したことによって「ブス」と言ってくる人はいなくなりました。むしろ「可愛いね」って声をかけてくるし、提示される金額だって明らかに上がってく。


 自己評価じゃない、赤の他人の忖度ない評価というのは、逆に信用できるし、良かったのかもしれません。


◆整形以外ではなかなか得られない感覚



顔の脂肪吸引をし、顎や小鼻にヒアルロン酸を入れたときのもの。36万円ほどしたが、効果の高さに大満足



 その後、鼻の整形に満足した私は顔の脂肪吸引と顎にヒアルロン酸を入れるのですが、そこでさらに「輪郭も鼻もすごくキレイで、自分じゃないみたい! 本当に可愛い!」と感動することになります。


 その頃から、周りの反応はさらに変わっていき、「美人ってすごいな」と実体験として感じられるようになりました。自分の人生じゃない、違う人の人生を歩んでいるみたいで本当にびっくりしました。


 これは整形以外ではなかなか得られない感覚。これが癖になり、次々と気になったものに手を出していくようになっていったのです。


<構成/瑞姫>


【美容整形ちゃん】整形インフルエンサー。美容整形歴は10年以上、その投資金額は2000万円超え。全身の至るところを整形しており、その経験から整形情報をSNSで発信し続けている。また、世界中を旅するYouTuber「世界旅行ちゃん」としても活動中。YouTubeチャンネル「美容整形ちゃん



プロテーゼを入れた時