俳優の大泉洋となにわ男子の長尾謙杜が11日、都内で行われた映画『室町無頼』製作発表会見に、松本若菜北村一輝、柄本明、堤真一、入江悠監督と共に出席。大泉が長尾のアクションシーンを絶賛した。

【写真】『室町無頼』のタイトルが書かれた掛け軸を掲げる大泉洋

 本作は、自らの力で時代を切り拓いた「無頼」たちを描いたアクション・エンタテインメント。歴史に残された史料は少ないが確かに実在した「無頼」たちが、腐りきった政治と世の中を叩き直そうと挑んだ、命がけの戦いを描く。

 主演の大泉は、本作のスケールの大きさを「とんでもない数の京都の俳優さんたちが来ていて。一揆の話ですから、民衆が一揆を起こすわけですよね。『当時と同じくらいの人を呼んだんか』というくらいの数」と回顧。「とんでもない広い東映のオープンセットの中で、何百人も撮影しているわけです。『カット!』とか聞こえないですよね。とっくにカットが掛かっているんだけど、端の方のエキストラはずっと一揆している(笑)」と声が届かないほどの環境であったと振り返った。

 また大泉は、巨大な扇風機を使った演出について「『なんだこの世界観は』と思ったら、監督はずっと『マッドマックス』を見ていたんですよね。そんなもん見たらあかんわと思いました。『マッドマックス』目指してんの!? って」と告白。入江監督は「本当です。室町ってあまり映画で無いんですよね。だから手探りでやっている内に『マッドマックス』にたどりついて(笑)」と笑っていた。

 劇中のアクションシーンに関しては、長尾が「初めてのアクションだったので驚きが多かった」と話し、「初日は(殺陣で使う棒を)、『まず100本振ろうか』って。色んな振り方があったので、500本くらい振らされたんですよ。泣きそうになりながら」と吐露。

 大泉が「長尾くんのアクションは本当にすごい。この映画はほとんど長尾くんの成長物語なんですよ。東映も大泉さん、と言っていますけど、長尾くんの映画ですよこれは」と言い放つと、長尾は「いやいやちょっと待ってください」と困惑していた。

 さらに大泉が、長尾について「かわいそうに、ふんどし一丁で延々稽古させられている」と明かすと、長尾も「この映画、三分の一くらい僕ふんどしです」と告白。大泉は「ちょろちょろっと見えてるかも分からないな。長尾くんのあれ出てますよ」とぶちまけ、長尾は「やめてください。危ないです。変な記事になるから」と動揺していた。

 映画『室町無頼』は、2025年1月17日公開。

映画『室町無頼』製作発表会見に出席した大泉洋  クランクイン!