米音楽界最高の栄誉とされるグラミー賞の授賞式が現地時間2月4日に行われた。2部門で受賞を果たした人気歌手のマイリー・サイラスは、露出度高め&超奇抜な衣装を披露し大きな話題に。また受賞スピーチでは「下着をはくのを忘れちゃった」と話していたマイリーだが、実際にはグッチの特注下着を着用していたそうだ。


◆安全ピン1万4千個で作られた衝撃のドレス




 4日に米ロサンゼルスで行われた第66回グラミー賞の授賞式。この日もセレブたちの豪華絢爛なコスチュームに注目が集まったが、そのなかでもとりわけ会場の視線をかっさらったのはマイリーの過激なファッション。


 彼女が着ていたのは、仏パリ発のブランド「メゾン マルジェラMaison Margiela)」のドレスで、なんと多数の安全ピンで構築されたもの。全身メッシュ状になっているその大胆かつセクシーな衣装は、レッドカーペットでも特に目立ち、「ネイキッドドレス」「ほぼ裸ドレス」と世間をざわつかせた。


 マイリーはこの仰天ファッションについて、自身のSNSで「ドレスはゴールドの安全ピン1万4000個と厳選されたフレンチアンティークのビーズが使用され、職人の手仕事で675時間かけて製作された」と詳細を明かしている。


◆パンツはちゃんと履いていた



マイリー・サイラス 芸歴20年以上のキャリアを誇るマイリー。過去にも何度かグラミー賞にノミネートされたものの、残念ながら受賞には至らず。


 米音楽界を代表する人気歌手でありながら、なかなかグラミー賞の栄冠を手にすることができなかった彼女だが、今年ついにその瞬間が訪れた。


 グラミー賞の常連であるビリーアイリッシュやシザ、テイラー・スウィフトらを抑え、大ヒット曲『フラワーズ』で最優秀レコード賞、最優秀ポップ・パフォーマンス(ソロ)の2冠を達成した。


 衣装チェンジして授賞式に臨んだマイリーは、全身チョコレート色のグッチのドレスを身にまとい登壇。受賞スピーチでは、家族や関係者それぞれに対し「本当にありがとう。誰のことも忘れてはいないと思うわ」と謝意を示したうえで、「でも下着は忘れちゃったかも。じゃあね!」とジョークを飛ばし会場を爆笑させた。




 お騒がせセレブとしても知られているだけに、もしや栄えあるグラミー賞に下着を着用せず出席したのか?!と思いきや、実際にはちゃんと履いていたようだ。


 授賞式後にSNSを更新した彼女は、「パンツの件は冗談よ。特注のグッチのショーツをはいていた」「頭からつま先までチョコレートでカスタムしたサバト氏(グッチの新クリエイティブ・ディレクター)の衣装をありがとう」と説明している。


◆グラミーは素晴らしい賞だけど……
 授賞式で何度か衣装を替え、安全ピンやチョコレートのドレスのほかにもきわどいファッションを披露したマイリー。ステージ上では『フラワーズ』を熱唱し、圧巻のパフォーマンスで見る人を魅了した。


 これまではノミネートされても受賞しないどころか、2020年には「グラミー賞の授賞式にも招待されなかった」とぼやいていた彼女。それだけに今回の結果に喜びもひとしおだろう。


 ただ受賞スピーチでは、栄冠を勝ち取った嬉しさや感謝の気持ちを示しつつも、視聴者に向かってこんな言葉を送っている。


「グラミーは素晴らしい賞だけど、昨日までの私の人生も素晴らしかった。受賞しても何も変わらないことを心から願っている」
「世界中の誰もがグラミーを受賞するわけではない。でも、この世界に生きている誰もが素晴らしい」


<文/BANG SHOWBIZ、女子SPA!編集部>



マイリー・サイラス