●いまSNSで密かに盛り上がっているハッシュタグ「#ロイヤルホストを守る市民の会」。発起人であるライター・高橋ユキさんに、ロイホでぜひ頼むべき絶品メニューを教えてもらいました。

 突然ですが、「#ロイヤルホストを守る市民の会」なるハッシュタグをご存知でしょうか?

 これは、コロナ禍の影響でロイヤルホールディングスの運営する店舗が大量に閉店することになったニュースを受けて発生した、ファンによるSNS上の草の根運動です。タグを作った発起人は、裁判傍聴ライターとして活躍する高橋ユキさん(代表作『つけびの村: 山口連続殺人放火事件を追う』(小学館文庫))。

高橋ユキさんによる、Xへの投稿
高橋ユキさんによる、Xへの投稿

「草の根運動といっても、実際は食べた料理をただ投稿しているだけなんですが、何かものすごいことをやっている風なタグにしてみました(笑)。最初はひとりで細々と、息抜きがてら投稿していたんですが……」と、高橋さん。

 そんな遊び心から始まったタグは徐々に広まり、コラムニストのジェーン・スーさんや能町みね子さんらといった有名人も参加するように。2021年3月には、メンバーが集結してトークショーまで開催される盛り上がりとなりました。ハッシュタグは、もちろん現在も健在です。

 ハッシュタグのルールは、とてもシンプル。ロイヤルホストで食べたものの写真を撮り、タグをつけてSNSへ投稿するだけ。なのに、タグによって次々表示される料理画像を眺めていると……なんだかロイホに行きたくなってくる! 皆のロイホ愛に心が暖かくなり、自分もそこへ飛び込んでみたくなってしまうのです(ついでにおなかもすいてくる)。

 となれば、これはもう参加一択でしょう。……なのですが、ロイヤルホストステーキパスタ、カレーにパンケーキ、種類豊富で何を選べばいいか迷ってしまう。そこでロイホの達人・高橋さんに、“推しメニュー”を聞いてみました。

高橋ユキさん推しメニューその1「食いしん坊のシェフサラダ ブランチセット」

1463円。サラダの具、一つひとつがしっかり美味しい。特に香ばしく肉厚なエビが絶品! サラダ単品だと1023円。
1463円。サラダの具、一つひとつがしっかり美味しい。特に香ばしく肉厚なエビが絶品! サラダ単品だと1023円。

 まずオススメされたメニューは、食いしん坊のシェフサラダ ブランチセット」(1463円)。アボカド、海老、唐揚げベーコン、チーズ、ゆで卵といった具沢山のごちそうサラダに、ロイヤルホストの定番として知られるオニオングラタンスープ、そしてガーリックトーストがセットになっています。

「年末年始やイベントが続いたりすると、暴飲暴食気味で胃腸が疲れてしまいますよね。そんなときのランチに、迷わず選ぶのはコレ。野菜とたんぱく質がしっかりとれるので健康が気になるお年頃にもぴったり。比較的軽めだから食後も眠くならず、午後もしっかり仕事ができます」(高橋ユキさん・以下同)

 料理が運ばれてくるとパンに塗られたガーリックの香りで食欲が刺激され、タマネギの甘みたっぷりなオニグラには心も口も癒されまくり。具沢山のサラダも、満足感がハンパない!

高橋ユキさん推しメニューその2「ムール・フリット」

913円。アルコールのお供にも最高な軽食
913円。アルコールのお供にも最高な軽食

 お次は「ムール・フリット」(913円)ムール貝アイリクリームガーリックマヨネーズ)ソース付きのフライドポテトが添えられた軽食メニューです。

「食事するには微妙な時間、でもちょっと小腹が空いた。そんなタイミングでも満足度が高いのがこのメニュー。ちょっとした軽食感覚で、でもしっかり美味しいものが食べたいという欲求を満たしてくれます」

 ジューシーなムール貝とホクホクのフライドポテトタッグを組んだ、申し分のないひと皿。食べ始めると止まらなくなる、貝の甘みとポテトの塩気。これはきっと、お酒のおつまみにももってこいでしょう。

「いろいろな時間帯に使いたいので、最近はロイヤルホストで一人飲みをするときもあります。軽食メニューは、そうしたときにも便利なんですよね。アルコールを頼むなら、大好きなレモンサワーロイヤルホストレモンサワーすら、上品な味わいに感じられます」

高橋ユキさん推しメニューその3「十勝あずきクリームあんみつ」

693円。ロイホでデザートを頼むならパフェやサンデーも捨てがたいが、和スイーツならお腹にも優しい
693円。ロイホデザートを頼むならパフェサンデーも捨てがたいが、和スイーツならおなかにも優しい

 〆にデザートも紹介してもらいました。高橋さんのオススメは「十勝あずきクリームあんみつ」(693円)あんこアイスクリーム、寒天、黒蜜という黄金の取り合わせに、白玉、桜桃、求肥がトッピング。目にもお腹にも満足できること間違いナシ。これもムール貝同様、小腹が空いたときにもぴったりです。

「甘いものが欲しくなったら、和系スイーツです。子どもと一緒の時はパフェを食べたりしていますが、一人のときはおなかに優しいさっぱりめをチョイスしたいですね。。ロイヤルホストのメニューは、罪悪感のないメニューが充実しているように思えます。お肉にも、ケールのサラダがついてきたり。栄養バランス的にも安心して食べられます」

高橋ユキさんがロイホにハマった理由

(食楽web)
(食楽web)

 ところで街にファミレスは無数にあるにも関わらず、高橋さんがロイヤルホストを推す理由は?

ロイヤルホストに通うきっかけになったのは、仕事をしていた編集部の近くに店があったからという単純なもの。息抜きや打ち合わせに便利だった。そうして通っているうちに、天井が高くて居心地がいいことに気づいたんですよね。客層もなんとなく落ち着いている感じがありますし。

 他のファミレスと比べるとメニューの値段はやや高めですが、味のよさで納得できます。それで大好きになりました。私は出身が北九州で、地元のロイヤルに家族でよく行っていた思い出もあるので、親しみを持っていたのもあるかもしれませんね。そう、“ロイホ”じゃなくて、地元では“ロイヤル”と略して呼ぶんです」

 そうして、地方取材へ行ってもロイヤルホスト。一人飲みでもロイヤルホスト。親子でもロイヤルホスト、とロイホの溢れる日常を送っているそう(もちろん、場合に応じて他のファミレスも利用するとのこと)。

 そんなロイホを自分も楽しみたい! となった方、お気が向いたらぜひハッシュタグに参加してみませんか? どこへ行くか迷ったら、お近くのロイホGO!

(取材・文◎ムシモアゼルギリコ)

ファミレスの先駆けとして1971年に誕生し、今も多くの人に愛されているロイヤルホスト | 食楽web