プロが太鼓判! 一見普通だけど「乗ると衝撃」の「愛車候補に入れるべき」クルマ8選

この記事をまとめると

■新車を購入するのならぜひおススメしたい現行モデルを紹介

■最新技術やテクノロジー搭載による優れたスポーティネスや快適性を持つクルマをセレクトした

ディーラーで試乗すれば驚き、そして納得できるはず

次期愛車候補にリストアップしておきたい

 もし、これから新車を買おうとしていて、実用的ながらスポーティなクルマが欲しい、デザインと走りで満点を付けられる先進のPHEVが狙い目、電気自動車の世界に入門したい、小さくてもアウトドアや悪路に強いクルマを希望している、クロスオーバーモデルながら乗り心地の良さは絶対に譲れない、自宅駐車場の車幅制限があってコンパクトなクルマは欲しいけれど室内が広く荷物がたっぷり積めるクルマはないものか、そして、ハイオクガソリン限定の輸入車にして走りと燃費が抜群のクルマを探している……というなら、以下の車種が次期愛車リストから漏れているのであれば、なにはともあれ、ディーラーをのぞき、試乗してほしい。

 えっ、こんなにいいの、こんなに静かなの、こんなに走りがいいの、こんなに広くて荷物がたっぷり積めるの、こんなに進化しているの……などなどと、驚き、納得できるかも知れない。

ホンダ・シビックe:HEV

 希望にかなう最初の1台がホンダシビックのe:HEVモデルだ。シビックといえばタイプRが大きく注目されていて、e:HEVモデルは燃費重視のエコカーだなんて思ったら大間違い。

「スポーティで快適で広くてコンパクトで燃費がいい」試乗して納得のおススメ現行モデル8選

 そもそもノーマルグレードでもワイドボディの迫力からしてただものではない雰囲気を漂わせるのが11代目シビックだが、パワーユニットは新開発された世界トップレベルの熱効率41%を誇る2リッター直噴エンジンと、進化した2モーターのスポーツe:HEV=ハイブリッドを組み合わせ、そのスペックはエンジン141馬力/18.6kg-m、モーター184馬力/32.1kgm、WLTCモード燃費24.2km/L(レギュラーガソリン仕様)というものだ。

 e:HEVはモーター走行を基本とするが、EVモード、ハイブリッドモード、エンジンモードをシームレスに使い分けるのはほかのホンダe:HEVモデル同様ながら、ドライブモードのSPORTモードでは、アクティブサウンドコントロールによってエンジン回転とシンクロさせた快音を響かせてくれる演出、ドライバーの感覚に合わせた加速感をもたらすダイレクトアクセルリニアシフトコントロールといった凝った高精度制御まで搭載されているのだ。つまり、e:HEVモデルでもれっきとしたスポーツモデルなのである。

「スポーティで快適で広くてコンパクトで燃費がいい」試乗して納得のおススメ現行モデル8選

 ドライビングフィールは上質にしてスポーティ。パワーステアリングは終始、ズシリと重く、アルミペダルを深々と踏み込めば、まるでマニュアル車でシフトを操り加速しているようなステップアップシフト感、快感とさえ表現できる豪快なパワーの盛り上がりを、リニアシフトコントロールの高度な制御によって感じ、興奮することができるのだ。

「スポーティで快適で広くてコンパクトで燃費がいい」試乗して納得のおススメ現行モデル8選

 結果、極めてマニュアル感のある気持ちよさ抜群の加速フィールが演出され味わえるのだからたまらない。街なか、高速道路での走りの素晴らしさはもちろんだが、サーキットに持ち込んでも走りの確かさ、気持ち良さを実感できるほど。約400万円だが、内容からすればとびっきりにお買い得に思えてしまうはずである。

トヨタ・プリウス

 2023-2024日本カー・オブ・ザ・イヤーを受賞したプリウスも、ぜひ、試乗してそのデザインを含む魅力に触れてほしいのだが、狙い目はPHEVだ。システム出力は先代の122馬力から223馬力まで一気に高められ、WLTCモード燃費(ハイブリッドモード)26.0km/Lを発揮。その動力性能は2リッター級スポーツカーに匹敵し、0-100km/h加速を6.7秒(先代は11.1秒)で駆け抜ける超俊足だ。

「スポーティで快適で広くてコンパクトで燃費がいい」試乗して納得のおススメ現行モデル8選

 サーキットでも試乗しているが、動力性能、低重心感覚溢れる操縦安定性は文句なし。しかも、乗り心地がHVモデルよりいいのだからお薦めするしかない。HVより90万円高いでしょ……と思うかもしれないが、国からの補助金だけで55万円が出て、差額は一気に縮まる。東京都で登録するならHVとの実質支払金額が逆転するのである。

日産サクラ

 電気自動車はまだまだ時期尚早……と思っているなら、日産サクラに触れてみてほしい。WLTCモードでの航続距離は180kmだが、実質的には約130km程度にはなるものの、自宅に充電設備を設置できるのであれば、街乗り専用車、セカンドカーとして大いに満足することができるはず。

「スポーティで快適で広くてコンパクトで燃費がいい」試乗して納得のおススメ現行モデル8選

 とにかくピュア電気自動車としての静かでウルトラスムースな走りは、ガソリン車はもちろん、HVでも敵わない魅力となりうる。とくに電気自動車を初めて購入するなら、電気自動車がどんなものかをリーズナブルに体験できるいいきっかけになるだろう。

 このサクラもまた、三菱ekクロスEVとともに2022-2023日本カー・オブ・ザ・イヤー受賞車である。ちなみにプリウスサクラ/ekクロスEVは、筆者が日本カー・オブ・ザ・イヤーで満点の10点を投票したクルマでもある。

まだまだあるぞ! 忘れちゃいけない現行モデル

三菱デリカミニ

 サクラがでてきたところで、いまもっとも旬な軽自動車といえば、「デリ丸。」くんのTVCMでもおなじみのデリカミニだ。eKクロススペースをベースに、三菱自慢のデリカ風に仕立てたクロスオーバーモデルだが、お薦めの4WDモデルは165/60R15サイズのタイヤ、専用チューニングされたサスペンションを奢り、軽自動車最大級の大径タイヤによって最低地上高160mmを確保。とくに余裕あるターボエンジンを積み、日産のプロパイロットに相当する三菱版の先進運転支援機能のMIPILOTなどを標準装備する最上級グレードのT Premiumはシリーズのイチオシ。軽自動車に抵抗ある人でも納得しやすい出来栄えだ。

「スポーティで快適で広くてコンパクトで燃費がいい」試乗して納得のおススメ現行モデル8選

 実際、東京から南房総へとドライブしたのだが、2名乗車+愛犬+1泊2日の荷物満載の状態でも、動力性能、快適性は文句なしだった。本当にいま、軽自動車に乗っていることを(サクラもそうだが)忘れさせてくれるほどの実力の持ち主だ。

 しかも、驚くべきは荷物の積載性。ベビーカーやペットカートなどを無理なく積み込め、さらに機内持ち込みサイズのキャリーケース2個とその他の荷物を余裕で積み込めるラゲッジスペースが確保されているのだ。

「スポーティで快適で広くてコンパクトで燃費がいい」試乗して納得のおススメ現行モデル8選

 シートアレンジも素晴らしく、肝は後席のロングスライドが、異例にも前方に大きくスライドするところ。ラゲッジスペースの奥行は、結果として後席最後端位置の約290mmから後席最前端の約675mmまで拡大することができ、想像以上の荷物の積載が可能。

 しかも、後席を他車にはないスライド量で前端にセットすれば、前席との距離が接近し、後席に乗った子どもやペットとの距離が近づき、お互いに安心して乗っていられるメリットまである。筆者の場合、愛犬を後席に固定したドッグベッドやペットカートのコットに乗せたのだが、フロアにも落ちにくいということも判明。アウトドア派だけでなく、愛犬家にも超お薦めしたい軽自動車の1台だ。

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スバル・クロストレック

 クロスオーバーモデルで高い走破性と抜群すぎる乗り心地を実現しているのがスバルのクロストレックAWD)だ。兄貴分の都会派クロスオーバーモデルのレイバックとは異なり、AWDモデルにはフォレスターなどにも採用される、悪路、雪道での脱出性能を高めるXモードと本格な最低地上高200mm、そしてスバル自慢のAWDによって、見た目のスタイリッシュさとは裏腹の絶大なる走破性を備えた1台。

「スポーティで快適で広くてコンパクトで燃費がいい」試乗して納得のおススメ現行モデル8選

 しかし、普段のオンロード走行(路面の荒れた道、山道を含む)での乗り心地の良さと車内の静かさは、オールシーズンタイヤを履いていながら、スバル史上最上どころか、並みいる上級クロスオーバーモデルを凌駕するほど。

 聞けば、ファルケンのオールシーズンタイヤの出来が想定以上だったとか。その証拠に、格上のレイバックにも再採用されたほどなのである。手頃な価格、サイズと合わせて、アウトドア派、SNOWスポーツ派にもぜひとも経験して欲しい1台である。

「スポーティで快適で広くてコンパクトで燃費がいい」試乗して納得のおススメ現行モデル8選

スズキ・ソリオ

 ユーティリティに満ちたコンパクトカー、それも両側スライドドア完備のクルマが欲しいというなら、スズキのソリオがお薦めだ。全幅1660mmでしかないナローボディの持ち主で、狭い駐車スペースや道でもスイスイ走れるところもさることながら、室内の広さと荷物の積載性はもう驚くばかり。

「スポーティで快適で広くてコンパクトで燃費がいい」試乗して納得のおススメ現行モデル8選

 身長172cmの筆者のドライビングポジション基準で後席に座れば、頭上に215mm、膝まわり360mmもの余裕があり、後席を最後端位置にセットすれば前席は遥か遠くにある、という具合。

「スポーティで快適で広くてコンパクトで燃費がいい」試乗して納得のおススメ現行モデル8選

 さらに、ラゲッジスペースはフロア奥行最大715mmに達し、機内持ち込みサイズのキャリーケースを5つ積み込むことができ、さらに機内持ち込みサイズのキャリーケースひとつを床下に積み込めるのだから、まさに魔法のパッケージというしかない。

「スポーティで快適で広くてコンパクトで燃費がいい」試乗して納得のおススメ現行モデル8選

 パワーユニットはストロングHVとマイルドHVがあるが、このクラスは価格命でもあり、マイルドHVで十分な動力性能と、想定外の乗り心地のよさ、車内の静かさ、スリムサーキュレーターによる1年中快適な後席居住性を堪能できるのだ。新型スペーシアから採用された電子パーキングブレーキやオートブレーキホールド機能などは未装備ながら、価格対満足度の極めて高い超実用車といっていい。

「スポーティで快適で広くてコンパクトで燃費がいい」試乗して納得のおススメ現行モデル8選

ルノー・ルーテシア

 輸入車は燃費が悪い……そう敬遠している人にうってつけなのが、ルノーのルーテシアE-TECH FULL HYBRIDだ。輸入車、フランス車の入門としても相応しいルーテシアは、そもそもの走りのよさ、爽快さが際立つ、走り好きをも唸らせるフレンチコンパクトだが、E-TECH FULL HYBRIDのWLTCモード燃費はなんと25.2km/Lと、輸入車ナンバー1レベル(EVを除く)。

「スポーティで快適で広くてコンパクトで燃費がいい」試乗して納得のおススメ現行モデル8選

 走りにこだわりつつ、燃費の良さも譲れない、という人には、先進的装備、機能を含め、大穴的1台となりうるに違いない。

ルノー・カングー

 このほか、ルノー・カングーの最新型も先代までとは別物の走り、先進運転支援機能を備えているから、先代基準ではリストから落ちていた人も、ぜひディーラーで試乗してみるといい。

「スポーティで快適で広くてコンパクトで燃費がいい」試乗して納得のおススメ現行モデル8選

 その一気に現代的になった進化の度合いに驚くはずである。

「スポーティで快適で広くてコンパクトで燃費がいい」試乗して納得のおススメ現行モデル8選

プロが太鼓判! 一見普通だけど「乗ると衝撃」の「愛車候補に入れるべき」クルマ8選