女子FAカップの5回戦が10日から11日にかけて各地で行われ、なでしこジャパンのMF長谷川唯を擁するマンチェスター・シティや、MF長野風花が所属するリバプールなどが準々決勝進出を決めた。

シティはアウェイでアーセナルと対戦。リーグ戦でも2位、3位に付ける両者の戦いは互いに譲らず、前半をゴールレスで終えた。

シティは絶対的エースのジャマイカ女子代表FWカディジャ・ショーが、負傷により67分に交代するというアクシデントに見舞われたが、74分にFKのこぼれ球をスペイン女子代表DFライア・アレクサンドリが蹴り込み、均衡を破った。

終盤は層の厚いアーセナル攻撃陣に押し込まれる展開となったが、イングランド女子代表GKキアラ・キーティングの好守もあり、逃げ切り成功。1-0の勝利で、ベスト8入りを決めた。なお、長谷川は[4-3-3]の6番ポジションで先発し、後半アディショナルタイムまでプレーしている。

長野が先発フル出場したリバプールは、6分にノルウェー女子代表FWソフィー・ロマン・ハウグのゴールで先制すると、67分には元イングランド女子代表MFメリッサ・ローリーが強烈な左足の一撃を突き刺し、追加点を奪取。2-0と、快勝している。

リーグ戦首位のチェルシーは、クリスタル・パレス攻略までに時間を要したものの、1月に新加入したコロンビア女子代表FWマイララミレスが81分にネットを揺らすと、これが決勝点となった。また、浜野まいかはベンチ入りを果たすも、出場はなかった。

なでしこジャパンMF宮澤ひなたをケガで欠くマンチェスター・ユナイテッドは、3-1でサウサンプトンとの敵地戦に勝利。宝田沙織と籾木結花が先発出場したレスター・シティは、宝田が加入後初ゴールを含む1ゴール1アシストの活躍を見せ、6-2でバーミンガム・シティを退けている。

その他の結果を以下の通り。ベスト8はFA女子スーパーリーグ(FAWSL)勢が独占した。準々決勝の組み合わせ抽選会は、12日に行われる予定となっている。

◆女子FAカップ5回戦
レスター・シティ 6-2 バーミンガム・シティ(2部)
トッテナム 1-0 チャールトン(2部)
アーセナル 0-1 マンチェスター・シティ
ウォルバーハンプトン(3部) 1-4 ブライトン&ホーヴ・アルビオン
ロンドン・シティ・ライオネス(2部) 0-2 リバプール
チェルシー 1-0 クリスタル・パレス(2部)
サウサンプトン(2部) 1-3 マンチェスター・ユナイテッド
ノッティンガム・フォレスト(3部) 1-7 エバートン



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