ナポリを率いるワルテル・マッツァーリ監督が11日、同日に行われたセリエA第24節のミラン戦を振り返った。イタリアメディア「スカイ」が試合後のコメントを伝えている。

 8位に低迷する昨季王者のナポリは11日、敵地で3位のミランと対戦。25分にミランフランス代表DFテオ・エルナンデスに先制点を許すも、試合終盤にかけて、ゴールに迫るシーンを多く作った。しかし、最後までゴールを決めきれず試合は終了し、ナポリは4試合ぶりの敗戦を喫している。

 試合後、マッツァーリ監督は「テオのゴールに繋がったプレーは、予測はしていた」と、語り、後方からのインナーラップで前線に飛び出してきたエルナンデスのゴールが防げたものであったことを強調。「ミスはあったが、誰がミスをしたとは言いたくない。ミランは前半に猛烈なプレッシャーをかけてきた。しかし、後半は予想通りだった。フォーメーションを変えたという事実とは無関係に、我々は良いプレーをしたからね」と、前半のミランの出来を認めつつ、後半の内容には自信を示した。

 11月からナポリを指揮する指揮官は自身の戦術について「状況に応じて変更できるのはいいことだ。フィオレンティーナ戦で3ゴールを決め、インテル戦でも守り切った3バックと、4-3-3の両方をうまく使いこなさなければならない。重要なのは、選手たちが私たちのやること、そして私が選手たちに求めていることを理解していることだ」と、臨機応変に戦い方を変える重要性を明かした。

 今節の敗戦を受け手9位に順位を下げたナポリだが、今季の目標について指揮官は以下のようにコメント。来季のチャンピオンズリーグ(CL)出場権獲得を諦めていないことを強調した。

「まだ15試合残っている。我々はまず不調に陥っている選手を立ち直らせる必要がある。少なくとも4位に到達するために最後まで戦い抜くつもりだ」

 なお、来季のCL出場権が得られる4位のアタランタまでは、勝ち点「7」差となっている。

ナポリを指揮するワルテル・マッツァーリ[写真]=Getty images