レアル・マドリードは、パリ・サンジェルマンPSG)に所属するフランス代表FWキリアン・エンバペとの交渉が難航しているようだ。11日、スペイン紙『マルカ』が伝えている。

 エンバペは2022年夏にレアル・マドリード行きが決定的とされていたなかで、PSGと新契約を締結し残留を決断。2024年までの2年間+1年間の延長オプション付きの契約を結んでいた。しかし、エンバペはこの延長オプションを行使しないことや、契約延長を行わない意向を明らかに。これを受けてPSGは、エンバペのフリー流出を避けるため、リーグ・アン開幕前にはトップチームのトレーニングからも除外していた。

 しかし、その後、エンバペはクラブとの話し合いを経てトップチームに復帰し、ここまで公式戦29試合の出場で30ゴール7アシストを記録。チームの中心選手として活躍を続けている。そんなエンバペだが、未だ去就は不透明のままで、依然としてレアル・マドリードへの移籍の可能性も報じられ続けており、フランス紙『ル・パリジャン』では今夏の同クラブへの移籍は“既定路線”とも伝えられていた。

 しかし、今回の報道によると、レアル・マドリードエンバペとの交渉が難航しているという。スペイン紙『マルカ』は、レアル・マドリード側が提示している条件とエンバペの母親で代理人を務めているファイザ・ラマリさんの要求する条件はかけ離れていると伝えており、世界最高の選手を引き入れることは簡単ではないと指摘している。

 果たして、レアル・マドリードが今夏にエンバペを獲得することはあるのだろうか。今後の動向に注目が集まる。

去就に注目が集まるエンバペ [写真]=Getty Images