ネリとの対戦が有力視されている井上。その行方にはライバルも関心を示す。(C)Takamoto TOKUHARA/CoCoKARAnext

 文字通り“大舞台”での世界戦で、日本の怪物はいかなる戦いを見せるのか。来る5月6日東京ドームでの開催が有力視されているボクシング世界スーパーバンタム級4団体統一王者・井上尚弥(大橋)と元世界2階級王者のルイス・ネリメキシコ)のマッチアップに熱視線が注がれている。

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 すでに米大手スポーツ専門局『ESPN』が決定報道を出すなど、残すは「正式発表を待つのみ」とも報じられているこのマッチメイク。現時点での下馬評は井上有利の声が強い印象だ。ネリも昨年に2戦2勝と結果を残し、WBCのランキング1位につけている実力者だが、プロキャリア26戦無敗(23KO)という圧倒的戦績を残す日本人チャンプの防衛を推す声は揺るぎない。

 両者にとって同階級のライバルも井上の勝利を予想する。現在IBFとWBOでランキング1位を占めるサム・グッドマン(豪州)だ。

 グッドマンは、自身が契約を結んでいる豪プロモーション会社『No Limit Boxing』のYouTubeチャンネルに出演。「正直、勝敗はどうでもいいんだ。とにかくベルトが欲しいからね。ファンとしては良い試合だろうけど、俺はどっちのファンでもないんだ」と牽制しつつ、「彼らの試合は激しい試合になる」と断言。そして、こう続けている。

「どっちもパワーはある。強いて言うならイノウエの方が少しだけ良いボクサーな気がしているけど、ネリのパンチもドスンって感じで重い。いずれにしても、俺はどっちとも相性はいい気がしている」

 続けざまに「今はただただベルトが欲しいだけなんだ」とも言い張ったグッドマン。すでに井上は「2年で6試合はやりたいです。来年3試合やりたいとは伝えている」と明言しているだけに、将来的に24歳の豪州戦士にも影響する王座戦だが、「そこまで興味はない」とクレバーに語った。

 果たして、東京ドームでのビッグマッチはいかなる決着を見るのか。両陣営による正式発表が待たれるところだ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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