映画『変な家』(3月15日公開)の“変な報告会”が2月12日渋谷ヒカリエ ヒカリエホールにて開催され、間宮祥太朗佐藤二朗川栄李奈、DJ松永(Creepy nuts)、石川淳一監督が登壇した。

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本作はYouTubeに投稿された20分ほどの動画が話題を呼んだ本作は、小説を経て映画化した不動産ミステリー。間宮と佐藤がW主演を務め、主題歌をアイナ・ジ・エンドが務める。間宮が演じるのは、オカルト専門の動画クリエイター“雨男”こと雨宮。マネージャーから転居先の一軒家の間取りが“変”だと相談され、佐藤演じるオカルトネタ提供者であるミステリー愛好家の変人設計士の栗原さんに意見を聞いてみることに。すると、次々と奇妙な違和感が浮かび上がり、栗原さんが恐ろしい仮説を導きだす。

この日のイベントでは上映はなし。映画の完成のみを報告するという“変な報告会”というちょっぴり変な宣伝方法も本作ならではと笑い飛ばすキャスト陣。間宮は「いままで観たことのない。ミステリーでありながらミステリーの枠に収まらない。体感したことのない、アトラクションのような映画」と本作を解説。さらに「二郎さんとのバディでコメディーではない。どうやってバディを作っていくのか、すごく楽しみでした」と出演が決まった際の心境も振り返っていた。

佐藤は「YouTubeで20分の短編動画をみなさんが探し当てたことがこの映画の大きなポイント」と本作の魅力に触れ、「ちょっとした間取りの違和感、身近なところから始まるミステリーで、僕の知る限りではなかった切り口。しかも、顔の濃さから年齢、落ち着きのある人(間宮)と落ち着いていない人(自分)のバディ感も楽しんでほしいです」と見どころをアピールした。

ネタバレに気を配りすぎたせいか「不思議な間取りがあって…やばくて…、とにかく間取りがやばい」と「やばい」を多めにコメントする川栄に「ギャルみたいになっちゃってる!」と間宮からツッコミが入ると、川栄は少しリラックスしたようで、「ホラーじゃないからお化けは出てこないけれど、ゾクソクします。 “わっ!”って声が出ちゃうようなドキドキする映画です」と説明し、映画館での鑑賞をおすすめした。

「手応えはあります!」と胸を張った石川監督が「僕のおすすめは2回観ること」とリピート鑑賞をプッシュし、「1回目はアトラクションのように楽しみ、2回目はいろいろなシーンで結構笑えると思います!」と笑顔を見せると、佐藤は「確かに、確かに」と大きく頷き、おすすめの鑑賞方法に納得している様子だった。

映画の完成のみの報告で上映なしという本作の注目ポイントは「言えないことだらけ」と苦笑いした間宮。情報を開示しない状態での注目ポイントは川栄演じる宮江柚希というキャラクターだとし、雨宮の前に現れた柚希がどういう存在なのか。彼女の出現から物語が動くので「注目してほしい」と呼びかけていた。

イベントでは映画のタイトルにちなみ、現場で感じた“変”だったことを発表することに。佐藤、川栄と3人でいることが多かったと振り返った間宮は「この3人でいるときの空気感は変でした」とニヤリ。変な理由は主に川栄だったとし、佐藤も「“ハハハ!”ってはっきり笑うのがうれしくて…」と川栄を笑わせるこが楽しかったとニッコリ。「笑わせてくれるのはうれしかったけれど、二郎さんが一生喋ってる(笑)。途中無視してもいいかな…と思っていました」と大笑いすると、間宮が笑わせようとする佐藤のテンションと、流そうとする川栄の見合ってない熱量が変だったと大爆笑。しかし佐藤はそういった熱量の差も含めて「喜び」と熱弁し、大きな拍手を浴びていた。

フォトセッションでは登壇者が400人の観客と100人の雨男と一緒に記念撮影。雨男とは劇中で間宮演じる雨宮が動画配信をする際の姿。最後は「変な」「イエーイ!」という『変な家』らしい変なコールアンドレスポンスで「変な報告会」を締めくくった。

取材・文/タナカシノブ

映画『変な家』のイベントで客席をバックに自撮りをする間宮祥太朗、佐藤二郎、川栄李奈。