完成した中堂寺前田町の4棟

京都市内には約4,330本もの袋路があると言われており、これに面する住居の空き家化や建物の老朽化が進んでいます。袋路内に建ち並ぶ家の多くが建築基準法上の道路に2m以上接道していない建物で再建築不可の場合が多くあります。再建築不可の建物は土地そのものの利用価値や資産価値も低いとみなされてしまう上、安全性、都市防災上でも課題のひとつとされてきました。

本物件も袋路にあり、20数年前の火災により長らく空地と空き家化が進んだ6区画を集約して、「都市居住推進研究会(京都市下京区西橋詰町762 会長:高田光雄)」と協働し、建築基準法第43条第2項第2号の特例許可を受けて4棟の長屋を新築しました。


見直される路地での暮らし

京都の路地には伝統的な建築による歴史的な景観と文化が残り、路地ならではのコミュニティが継承され、持続可能なまちづくりを考える際の様々なヒントがあります。また近年地価が高騰し続ける京都市都心部において、子育て世帯が郊外や市外に流出しているなか、路地には若年・高齢の単身者等が暮らせる適切な住居費負担で暮らせる住宅としての役割を果たすことが期待できます。

路地は車両が入って来ることがなく、関係者以外の往来が少ないので、子どもを遊ばせるには最適な場所です。そのため本プロジェクトでは子育て世帯をターゲットとして、子どもがいる世帯が暮らしやすい家の設計を「株式会社魚谷繁礼建築研究所(下京区寺町通五条上ル西橋詰町762)」に依頼しました。

子育て世帯に向けた貸家のオーナーとして社会的意義に賛同いただける方に4棟一括で販売する方針です。

特例許可を得るための課題

再建築不可の袋路において建築許可を得るための障壁としては以下のことがあげられます。

1.袋路の土地権利所有者全員の合意が必要

2.土地所有権者の追跡が必要

3.避難通路の確保が必要

これらのことが障壁となりなかなか再生が進められない側面があります。

今後の取り組み

行政や民間企業や団体と協力し、路地再生の事例を増やし、発信していくことで「安心・安全・快適」に暮らせる京都のまちづくりに取り組んでいきます。


A号地LDK

A号地2階

<建築基準法第43条第2項第2号の許可>

建築物の敷地は、原則として建築基準法上の道路に2m以上接しなければいけませんが、特定行政庁が交通上、安全上、防火上及び衛生上支障がないと認めて建築審査会の同意を得て許可したものについては、再建築可能となります。


<オープンハウス>
日時:2024年2月17日(金)11:30~16:00
予約不要・入退場自由 

どなたでも来場いただけます

https://www.hachise.jp/buy/68097/index.html

<物件概要>

中堂寺前田町 旭小路
竣工:2024年2月
構造 :木造2階建 4連棟
敷地面積:271.70平方メートル (約82.18坪)※路地状部分90.55平方メートル (約49%)含む

投資用物件として販売いたします。

施主:株式会社八清
https://www.hachise.jp
企画:都市居住推進研究会

http://www.tjk-net.com/

設計:株式会社 魚谷繁礼建築研究所
http://www.uoya.info/ao/about.html
施工:株式会社亀田工務店

https://kameda-koumuten.com/

【株式会社八清】
称号:株式会社八清(ハチセ)
所在地:京都市下京区東洞院通高辻上る高橋町619番地
設立:1956年
代表取締役社長:西村直己
事業内容:主に京都市内の町家や中古住宅の再生販売、不動産コンサルティング・仲介・分譲・買取など。
伝統構法で建てる新築京町家分譲プロジェクトや「安心」「安全」「快適」を根幹としたリノベーションにより価値ある財産として住宅を再生させるプロジェクトを展開。
URL:https://www.hachise.jp

配信元企業:株式会社八清

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