オーストラリア代表MFアルディン・フルスティッチ(27)が約1年ぶりのリーグ戦出場だ。

豪代表通算24キャップを誇るフルスティッチ。2019年のカタールワールドカップ(W杯)2次予選で初キャップを飾り、最終予選に入って主軸に成長…背番号「10」を背負って日本代表相手に直接FKを叩き込んだ攻撃的MFだ。のちの本大会でも4試合中3試合でプレーした。

しかし、比較的順調だった代表キャリアと異なり、クラブキャリアが停滞。2021-22シーズンのフランクフルトではヨーロッパリーグ(EL)を制したチームでベンチウォーマー、22-23シーズンからエラス・ヴェローナへ移籍も、序盤戦でセリエA6試合に出場して以降はケガで全休する。

今季はケガが癒えた状態で迎えるも、なんと1月までに公式戦出場もベンチ入りもゼロ。完全な構想外となり、2月1日の移籍市場最終日にヴェローナ退団…オランダ1部のヘラクレス・アルメロと半年契約を結んだ。

そして10日、エールディビジ第20節のフィテッセ戦で新天地デビュー。ヴェローナ時代の昨年1月4日・トリノ戦以来、約1年1カ月ぶりとなるクラブキャリアでの公式戦となった。

ヴェローナでの停滞によりオーストラリア代表からフェードアウトし、先のアジアカップ2023も落選したフルスティッチ。豪『news.com.au』は「司令塔がようやく“現役復帰”。代表チームがアジア杯で絶望的なまでに創造性を欠いたのは、この27歳が不在だったから…W杯予選に向けて朗報だ」と、フルスティッチの代表復帰に期待を寄せている。