フランス代表DFジェレミー・マテュー氏が、バルセロナ時代に師事したルイス・エンリケ監督について語った。フランス『RMC Sport』が伝えている。

現役時代のマテュー氏は30歳を過ぎてバルセロナの一員に。加入1年目の2014-15シーズンに欧州王者に輝き、不動のレギュラーとは言えずも、大柄ながらもセンターバックと左サイドバックをそつなくこなせる器用な存在として一定の評価を得た。

しかし、在籍3年間が丸かぶりしたルイス・エンリケ監督(現:PSG)については以前、「彼との会話はほぼなし。ミスした試合の後にフォローも何もない」などと批判。その統率力・リーダーとしての資質に疑問を投げかけた。

時は流れて2024年、ルイス・エンリケ監督率いるPSGチャンピオンズリーグ(CL)ラウンド16でレアル・ソシエダと対戦するのを控え、ラ・リーガ経験者としてプレビューを引き受けたマテュー氏。自国チームが勝ち上がる道筋を考えるなかで、再び元ボスへの不満がこぼれ出た。

「私と彼の関係性は微妙…複雑なんだ。私の獲得を求めたのは彼自身だったと聞いているし、バルセロナ加入前は何度か顔を突き合わせて意見交換もした。だが、普段の彼とはほとんど会話しないし、全体的には『選手に自信を与えてくれるコーチ』とはとうてい言えない」

「私自身はバルセロナでのプレーにも自信を持っていた。しかし、ビッグマッチでは出場したりしなかったり…全て出たいのは当然なわけだが、出れない理由がわからないんだ。彼は考えていることを自ら説明することが全くない」

「百歩譲って、バルセロナのような巨大なクラブにおいて、コーチにも膨大なプレッシャーと仕事があり、選手ひとりひとりに十分な時間を割けなかったのかもしれない…だが、やはり彼の考えを最後まで理解できなかったのは残念だし、心残りだ」

テュー氏は最後に「今季からルイス・エンリケ監督を招へいしPSG上層部の判断はいかがでしょうか」と問われ、こう回答した。

「ルイス・エンリケはやり方を変えただろうか? 当時バルセロナの選手は多くが大変な思いをした。その判断が100%問題ないとは言えないだろう」

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