文字通り敵なしの強さを発揮し続けている井上。この怪物に挑む決意を豪実力派戦士が示している。(C)Takamoto TOKUHARA/CoCoKARAnext

 自信があるからこその“宣戦布告”だ。

 豪プロモーション会社『No Limit Boxing』のYouTubeチャンネルに出演した現IBF&WBOのスーパーバンタム級1位のサム・グッドマン(豪州)は、同級の4団体統一王者として君臨する井上尚弥(大橋)に対する想いを語った。

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「とにかくベルトが欲しい」

 そう豪語する25歳は、世界戦での己の野望を隠そうとはしなかった。「俺はベルトが懸かった試合なら何でも受け入れる。イノウエだろうと誰だろうと恐れはしない。自分の実力と可能性が分かっているからね」とスーパーバンタム級のタイトル戦線への本格参戦に自信を漲らせる。

 もっとも、グッドマンがライバル視する井上は、来る5月6日東京ドームで、元世界2階級王者のルイス・ネリメキシコ)とのタイトルマッチが濃厚。ここで王座を防衛できれば、WBA同級1位にいるムロジョン・アフマダリエフウズベキスタン)との対戦が有力視されている。ゆえに直接対決はしばらく先とも言える。

 それでも「必要なら誰とでも戦う」と好戦的に語るグッドマンは、井上との対戦が持つ重要性を強調する。

イノウエは常にパウンド・フォー・パウンドの1位か2位にいる。だから、彼との試合はものすごく大きなチャンスなんだ。もし、機会が得られるならこの両手で掴み取りに行くよ。もちろんネリ戦次第だけど、まぁ多分イノウエが勝つだろうと思う」

 さらに「イノウエとの試合は俺のキャリアだけじゃなくて、人生を一変させるカードだ」と訴えるグッドマンは、「そういうとにかくデカいチャンスのある試合に勝つことで、偉大な選手たちに肩を並べられるんだ。それがイノウエと戦いたいと思う理由だ」と断言する。

 とにかく自信に満ち溢れているグッドマン。「俺は俺自身がベストであることを信じている。相手がイノウエだろうと、それを信じて戦うだけだ」とも語る俊英は、念願である“日本の怪物”とのタイトルマッチを実現させられるだろうか。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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