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(写真:アフロ

《現在、SNSで拡散されている当社従業員による不適切な行為について、社内調査と対応の途中経過を報告させていただきます》

宅配ピザチェーン大手「ドミノ・ピザ」は2月12日深夜、Xで拡散していた従業員の不適切行為を収めた動画に関する声明を発表した。

発端は同日午後3時すぎに、「爆サイ.com」のXアカウントが《独自》として投稿した14秒の動画。「いま何時よ?」と声をかけられた従業員は、「もう2時だよ!」と返答。次に「じゃあ、じゃあ、じゃあ?」と振られると、従業員は「じゃあ、じゃあ……、鼻でもほじって付けちゃうんじゃないの、ここに!」と言い、生地をこねていた指で鼻の穴をほじり、その指を生地に擦り付けていたのだった。

ドミノ・ピザの声明によれば、撮影された店舗は兵庫県尼崎市にある尼崎店。2月12日の午前2時ごろに、アルバイト従業員によって店舗内で撮影された動画だという。

動画内で従業員がこねていた生地については、《発酵が完了する前の段階のもので、この後24時間は発酵させる工程があり、まだ使用されていないことを確認しております》と説明。当該生地及び店舗内の生地を全て廃棄処分し、2月12日付で尼崎店を営業停止にしたと報告している。

不適切行為をした従業員については、《就業規則に則り、厳正に処分する予定です。あわせて、厳正な法的措置を検討中であることをご報告いたします》と毅然とした対応を示した。

ドミノ・ピザの迅速な対応に、Xでは《迅速すぎる》《対応速いですね》と讃える声が。だがいっぽうで、飲食店などで働く従業員の就業環境のあり方も問われている。

「昨年は大手寿司チェーンを中心に、顧客による迷惑行為を収めた動画がネットやSNSで拡散。社会問題に発展し、逮捕者まで出る事態に。被害を受けた企業は刑事・民事から加害者に責任を求める裁判を起こし、『スシロー』では約6700万円もの莫大な損害賠償を請求。訴訟は取り下げられたものの、迷惑行為をした少年は高校を退学しています。迷惑行為による“代償”も大きく取り沙汰されたにもかかわらず、今年に入ってからは“バイトテロ”の動画が相次いでいます」(社会部記者)

2月4日には、しゃぶしゃぶ食べ放題のチェーン店「しゃぶ葉」の店舗内で不適切行為を収めた動画が拡散。制服を着た従業員が羽交い絞めにされ、別の従業員から直接口にホイップクリームを流し込まれていた。「しゃぶ葉」が6日に発表した声明によれば、動画は2月2日に「しゃぶ葉伊奈店」で従業員によって撮影されたという。

6日にも和定食チェーン「炭火焼干物定食 しんぱち食堂」で、従業員による不適切行為を収めた動画が拡散。制服を着た従業員が寸胴鍋を傾け、従業員の口に液体を直接注いでいた。

「しんぱち食堂」の運営元である株式会社越後屋は同日中に、公式サイトで声明を発表。《SNS上に掲載された画像は、同社のパート従業員3名によって2023年秋頃に撮影されたものでした》と説明し、従業員の処分についても、《当該従業員3名のうち1名は既に退職し、在籍していた2名は本日付で解雇処分にした》と報告していた。

どの企業もSNSで動画が拡散した直後に、声明の発表や法的措置の検討など迅速な対応を見せている。しかしバイトテロを未然に防ぐという観点から、ネットやSNSでは就業規則の厳格化や厨房内の監視強化を求める声が相次いでいる。

バイトテロ増えすぎてるから企業もスマホの現場への持ち込みを禁止せなあかんやろな。徹底せなあかんやろな。ロッカー入れたら帰るまでさわられへん様にせなあかんよな》
《今度はドミノピザバイトテロが起きたみたいだけど。馬鹿は学ばないので職場ではスマホ持ち込み禁止をルールにするしかないと思う》
バイトテロは徹底的に潰すべき!! 監視カメラを増設して再発防止を!! 》
《プライバシーの問題もあると思いますが こういう事案多すぎます こんだけニュースになっても 損害賠償請求されても 無くならない 厨房に監視カメラ置いて欲しいと思いました》