南部のラファで、がれきと化した自宅の上に座る11歳のマハさん。「早く戦争が終わってほしい。学校に行きたいし友だちや先生に会いたいよ」と話す。(ガザ地区、2024年1月8日撮影)(C) UNICEF_UNI501901_El Baba

【2024年2月8日 ニューヨーク発】

ユニセフ(国連児童基金)事務局長のキャサリンラッセルは、パレスチナ・ガザ地区の最南端にあるラファでの戦闘激化に関し、以下の声明を発表しました。

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ユニセフは、ガザ地区のラファ県において、軍事的行為を激化させないよう、当事者に緊急に呼びかけます。ラファでは60万人を超える子どもとその家族が避難生活を続けており、その多くは2回以上の避難を余儀なくされています。

ガザの他の地域から避難してきた途方もない数の人々ですでにあふれかえっているラファでの戦闘が激化すれば、さらに壊滅的な局面を迎えることになるでしょう。この戦いではすでに2万7,000人以上が命を落としており、その大半は女性と子どもです。

暴力行為あるいは必要不可欠なサービスの欠如によって、また人道支援が今以上に困難になれば、さらに何千もの人々が命を落とす可能性があります。 ガザにわずかに残されている病院、避難所、市場、水道設備が機能し続けることが必要です。それらがなければ、飢餓と病気が激増し、いっそう多くの子どもの命が奪われるでしょう。

すべての紛争当事者に、国際人道法上の義務を守るよう訴えます。これには、民間人や民間インフラを守るために最大限の努力を払い、民間人の必要不可欠なニーズに応え、迅速かつ安全で、妨げのない人道的アクセスを確保することが含まれます。人口が密集している居住地での軍事行動は、無差別に影響を及ぼす危険性があります。

ガザにおける即時の人道的停戦と、すべての人質――特に子どもたち――の安全かつ即時の解放が必要です。

人道的停戦は人々の命を守ります。停戦により、人道的対応を拡大し、命と未来が危うい子どもたちに最善の保護を提供することができます。

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ユニセフについて

ユニセフUNICEF国際連合児童基金)は、すべての子どもの権利と健やかな成長を促進するために活動する国連機関です。現在約190の国と地域※で、多くのパートナーと協力し、その理念をさまざまな形で具体的な行動に移しています。特に、最も困難な立場にある子どもたちへの支援に重点を置きながら、世界中のあらゆる場所で、すべての子どもたちのために活動しています。ユニセフの活動資金は、すべて個人や企業・団体からの募金や各国政府からの任意拠出金で支えられています。(www.unicef.org)

ユニセフ国内委員会(ユニセフ協会)が活動する33の国と地域を含みます

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公益財団法人 日本ユニセフ協会は、33の先進国・地域にあるユニセフ国内委員会の一つで、日本国内において民間で唯一ユニセフを代表する組織として、ユニセフ活動の広報、募金活動、政策提言(アドボカシー)を担っています。(www.unicef.or.jp)

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