アニメ『銀魂』初の劇伴ライブとなる「銀魂SOUND ULTRA SOUL!’24」が、2024年2月11日に開催された。迫力の生演奏はもちろん、キャスト陣による朗読劇あり、「銀魂20周年プロジェクト」の新情報ありと盛り沢山だった本イベントから、この記事では全2公演のうち「昼の部」の模様を中心にお伝えする。

【大きい画像を見る】「銀魂SOUND ULTRA SOUL!’24」(C)空知英秋/集英社・テレビ東京・電通・BNP・アニプレックス


「銀魂SOUND ULTRA SOUL!’24」はもともと、「銀魂SOUND ULTRA SOUL!」として2020年に実施がアナウンスされていたもの。コロナ禍に伴い中止となっていた公演が、このたび待望の再始動を迎えた。アニメイベントではあまりみられない「劇伴=劇中で使用されている背景音楽(BGM)」へと全面的にフィーチャーしたライブでありつつも、万事屋一同のキャストも登壇するとあり、会場内には一体どんな内容になるかという期待感があふれる。そんな中、突如チャイムの音が鳴り響くと同時に、モニター上にアニメ『銀魂』お馴染みの万事屋外観カットが出現。万事屋キャストの影ナレによるBGオンリーがスタートし、時事ネタも交えたやり取りが繰り広げられると会場は一気に『銀魂』色に染まった。

そしてそのBGオンリーでのやり取りから繋がる、イベント最初の演奏となったのはまさかの「お前も糖人形にしてやろうか!」だ。生演奏によってさらに鋭さと重さが増し、まさに世紀末感あふれる地獄のヘヴィーメタルに、会場のボルテージは一気に最高潮へと高まっていった。

続いて、本イベントでMCを担当する“DJお通”こと高橋美佳子(定春/寺門通役)がエリザベスとともに登場する。お通語を交えたトークやコール&レスポンスで会場を温めると、万事屋メンバーである杉田智和坂田銀時役)、阪口大助志村新八役)、釘宮理恵(神楽役)を舞台上へと招き入れる。

さらに、アニメ『銀魂』の劇伴を放送開始以来一貫して担当するAudio Highsが今回のために編成したスペシャルバンド「銀魂ULTRA BAND Meets Audio High」メンバーの紹介も交えつつ、イベントの進行について説明する。ここで、事前に行われた「銀魂ULTRA BAND Meets Audio Highsに演奏してほしい曲 大募集!!」アンケートで上位10位に選ばれた楽曲のカウントダウン&演奏をメインとしたセットリストであることが明かされた。

そして遂にカウントダウンがスタート!……とは言ってもそこは『銀魂』だ。いきなり10.5位として「サブタイトルだコノヤロー」を演奏するという、やりたい放題な幕開けとなった。その後はランクイン楽曲はもちろん、「さればダチ公」を皮切りに各長編で印象的だった劇伴のメドレーや、ボーカル・singmanが登場しての「I am Shock」(「夜の部」はNORISTRYがボーカルを務める「どんだけー! ギンタマン」)熱唱など、様々な切り口からアニメ『銀魂』20周年の歩みを楽しむことができる楽曲の数々が生披露されていく。

さらには万事屋キャストによる朗読劇や、お通ちゃん初となる生バンドを従えてのライブ「お通ちゃん アンプラグド・ライブ」など、大迫力の生演奏とともに繰り広げられるバラエティ豊かな内容に、観客席の熱気は高まるばかりとなった。

そしていよいよ、カウントダウンも大詰めの段階を迎える。舞台も暗転し、映えある1位を発表というところで、突如会場内にチャイムの音が響き渡るとともに「はい、みんな席につけー」という銀八先生の声が響いた。ここで、2025年にテレ東ほかにて放送予定のアニメ『3年Z組銀八先生』の新設定の発表が銀八・新八・神楽の掛け合いのもと行われ、銀八たちの生アフレコ披露というサプライズもあり会場は大きな歓声と笑いが巻き起こった。

さらに話題は「銀魂20周年プロジェクト」の新情報発表へと移る。昨年秋に上映された「銀魂オンシアター2D バラガキ篇」に続くイベント上映第2弾タイトルを、銀八たちがこのイベント中に決めることになった。アニメ『銀魂』の年表をもとに考えていたはずが、なぜか別の作品で見た気がするようなタイトルばかりの計4篇が最終候補となったところで、結果発表は夜の部に持ち越される。

その後、夜の部ではアニメ第257話から第261話にあたる「一国傾城篇」が、「銀魂オンシアター2D 一国傾城篇」として6月に劇場上映となることが正式に発表された。作中屈指の感動エピソードを劇場で観られるとあって、会場は盛大な拍手と喜びの声に包まれた。

満を持しての発表となった1位は、アニメ『銀魂』を象徴する曲と言っても過言ではない「てめーらァァァ!!それでも銀魂ついてんのかァァァ!」となった。キャスト陣による煽りに観客席も最高潮の盛り上がりで応え、バンドメンバーによるソロパート披露ではひときわ大きな歓声があがるなど、まさにライブならではの醍醐味に会場が一体となりながら全セットリストが終了する。最後はDJお通による「ウルトラソウル!」のコール&レスポンスで締められ、アニメ『銀魂』初となる劇伴ライブは熱気と笑いに包まれながら終演となった。

なお、イベント途中に挟まれた告知コーナーでは、Audio Highsがサウンドチューニングを担当したコラボワイヤレスイヤホンの発売が決定したことや、2024年冬開催の展示会「生誕20周年記念 銀魂展 はたちのつどい」に関する新たな投票企画の実施予告も伝えられるなど、20周年を迎えてもなお止まらない『銀魂』の勢いを感じさせた。アニメ20周年となる2026年まで盛大に盛り上げていく、「銀魂20周年プロジェクト」の今後の展開にも注目だ。


「銀魂SOUND ULTRA SOUL!’24」
<演奏>
【銀魂ULTRA BAND Meets Audio Highs】
Guitar:堤博明
Guitar睦月周平
Bass:高野逸馬
Drum:田中匠郎
Keyboard:園田 涼
Trombone:半田信英
Trumpet:吉澤達彦
Trumpet:田沼慶紀
Tenor Sax:橋本和也
Baritone Sax:近藤淳也
Vocal:singman
VocalNORISTRY

<キャスト>
杉田智和坂田銀時役)
阪口大助志村新八役)
釘宮理恵(神楽役)
高橋美佳子(定春/寺門通役)
(C)空知英秋集英社テレビ東京・電通・BNP・アニプレックス

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「銀魂SOUND ULTRA SOUL!’24」(C)空知英秋/集英社・テレビ東京・電通・BNP・アニプレックス