彼氏や夫が自分のものではない女性の下着を持っていたら、浮気や不倫を疑いたくなるのも当然のこと。斎藤涼子さん(仮名・34歳)も、そんな体験をしたひとり。


 そこで、夫を問い詰めたところ、想像もしなかった下着の入手法が明らかになり、パートナーを見る目が変わってしまいました。


◆不倫とは無縁な年上夫との結婚生活



※写真はイメージです



 涼子さんは2年前に、マッチングアプリで出会った2歳上の淳也さん(仮名)と結婚。淳也さんは付き合っている時から涼子さんを大切にしてくれ、結婚後も仕事が終わると、まっすぐ帰宅してくれました。


 不倫とは無縁そうな年上夫との結婚生活に、涼子さんは幸せを感じていたといいます。


 休日も自室でゆっくりしているか、涼子さんとデートするかのどちらか。入浴後には脱衣場にスマホを置き忘れることも。スマホを持ち歩くことに執着していない淳也さんの行動に安心してもいました。


「スマホを持ち歩かなくてもいいのは誰かとマメに連絡を取り合っていない証拠だと感じたので、不倫の心配はまったくありませんでした」


◆愛犬が夫の自室から「女性の下着」を咥えてきた!



 しかし、淳也さんを見る目が変わる出来事が起きてしまいます。


 事の発端は、淳也さんの自室に愛犬が入ってしまったこと。淳也さんの自室は、愛犬が立ち入り禁止の場所。そこで涼子さんは、淳也さんが仕事から帰宅する前に愛犬をリビングへ連れ戻すことにしました。


 名前を呼び、おやつを出すと愛犬は一目散にリビングへ。涼子さんはホッと胸をなでおろしましたが、愛犬の口元を見て唖然。なんと涼子さんのものではない女性のパンツを咥えていたのです!


「びっくりしました。愛犬が立ち入ったのは夫の部屋だけだったので、なぜそんなところに知らない女性のパンツがあるのか疑問でしたし、戸惑いました」


 悩みはしたものの、今回の件は夫婦関係を続ける上で見過ごせない問題だと感じ、涼子さんは仕事から帰宅した淳也さんにパンツを突き付けることに。


 いったい誰のもので、どうやって入手したのかを問いただすことにしました。


◆夫が語った「下着の入手法」にドン引き



 帰宅後、パンツを突き付けられた淳也さんは激しく動揺。「不倫じゃないから……」とは言うものの、誰のパンツであるのかや入手法を話そうとはしませんでした。


「だから、言ってやったんです。話せないことをしているのなら、それは私にとっては不倫と同じだから離婚します、って」


 その言葉を聞いた淳也さんは観念したのか、小さな声で「AV女優のパンツで……」と入手した経緯を話し始めました。


 淳也さんによれば、パンツはアダルトオークションサイトで落札したものであったそう。そのオークションサイトではAV女優の着用済み下着が売買されており、淳也さんは何度か利用していたのだと語りました。


「今回の下着は、1万円で買ったそうです。私にとっては知らない世界だったし、正直、理解できませんでした。証拠として、購入に使用した夫のアカウントを見せてもらいましたが、万単位の下着を何枚も購入していて、引きました」


◆夫への見る目が変わってしまい……
 性的嗜好は「これにしよう」と本人が選べるものではない。そう分かってはいるものの、事実を知った涼子さんの胸にはモヤモヤした気持ちが残ってしまい、この一件以来、淳也さんを見る目が変わってしまいました。


「夫は『もう買わない』と言いましたが、人の性癖ってそんな簡単に変えられませんよね。我慢させるのは違うような気がしますが、女性としてはやっぱり買ってほしくない気持ちがある。どうしたらいいのか分かりません」


 現在、涼子さんの日課はこっそり夫のアカウントをチェックし、新しい下着を購入していないか監視すること。すっかり変わってしまった夫婦関係に、再び信頼関係が生まれる日は来るのでしょうか。


<文/古川諭香>


【古川諭香】愛玩動物飼養管理士・キャットケアスペシャリスト。3匹の愛猫と生活中の猫バカライター。共著『バズにゃん』、Twitter:@yunc24291