日本では最近インドパキスタンの米料理「ビリヤニ」が流行っているが、その他にも美味しい米料理は世界各国にある。

例えばイエメン発祥の「マンディ」は、パキスタン風は日本でも食べられるものの、本場イエメン風のマンディはほとんど食べることができない。

 
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■とある日本人料理人がアラブの砂漠へ

そんなマンディを日本に広めるため、とある日本人料理人がペルシア湾に隣接するアラブの某湾岸諸国の砂漠に向かった。

その料理人とは、熊本県で3店舗のレストランのオーナーを務める、原田将和シェフ。菊池市にある「イルフォルノドーロ」は、ミシュランでビブグルマンを獲得している。見た目は若干怪しいが、自他ともに認める凄腕シェフである。

 

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■原田シェフが今回挑戦するのは「マンディ」

そんな原田シェフが今回挑戦するのは、伝統的なイエメンでのマンディの作り方。マンディはもともと砂漠の獣から食材を守るために砂漠に穴を掘り、それを自然のオーブンとして調理したことがはじまり。

穴を掘った後は熱した炭を入れ、アースオーブンをしっかりと温めていく。

 

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■マンディの語源は「露」

その間にさまざまな食材やスパイスを準備していく。米はビリヤニにも使うバスマティライスを使用し、ターメリックなど数種のスパイスや、羊のブイヨンを入れて米に味をつける。

マンディの語源は「露」を意味するアラビア語に由来しており、肉はしっとり柔らかく焼き上げるのも特徴のひとつ。今回はガイドしてくれた方が厳選した羊肉にしっかりとスパイスを刷り込む。

 

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■約6時間後、掘り起こした結果は…!!

鍋に入れて密閉したらアースオーブンに入れ、さらに上からアルミホイルをかぶせて砂で埋める。

約6時間後、掘り起こした結果は…!!

 

肉はしっとり焼きあがっており、仕上がりはカンペキ。

ご飯も原田さんの判断でやや水分を多めにしたおかげで焦げ付かず、最高の粒立ちだ。

 

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■本場イエメン風マンディの完成

最後にハーブナッツ、トマトにオニオンなどをのせて本場イエメン風マンディの完成。

肉はほぐれるほど柔らかくなっており、バスマティライスとの相性のバッチリ。ビリヤニほど辛くないため、日本人でも美味しく食べられると原田シェフも絶賛していた。

この画像をアラブ人数名に見せたところ「めっちゃうまそう」と皆が絶賛。本場に住む人から見ても恥ずかしくないマンディに仕上がったようだ。

ちなみに原田シェフいわく「次は熊本でマンディを作る」と意気込んでいた。原田シェフは湾岸諸国から遠く離れた日本でも同様に絶品のマンディを作れるのか? また追って報告したいと思う。

日本人初!? プロの料理人がアラブの砂漠で穴を掘りイエメン料理「マンディ」作りに成功