自動車の運転免許証には12ケタの数字が書かれています。この数字にはどのような意味があるのでしょうか。学科の点数はわかりませんが、実は様々なことがわかります。

実は免許証を紛失した回数まで分かってしまう

自動車の運転免許証には12桁の数字が書かれています。この数字にはどのような意味があるのでしょうか。

ネットでは5、6ケタ目の数字が、学科試験での点数を示しているといった噂もあります。100点から5、6ケタ目に記載された数字を引くと、自分の学科点数がわかるというものです。つまり「00」だと満点、「10」だと90点となりギリギリで合格したことになります。SNSでも信じている人の投稿を見かけることもありますが、これは根も葉もない噂です。

警察庁の資料によると、運転免許に記載されている5~10ケタまでの数字は、各都道府県の公安委員会がそれぞれ定めている管理番号となっています。そこに個人のテストの点数が盛り込まれることはありません。

では、ほかの数字はどうでしょうか。頭の2ケタの数字は、持ち主が初めて免許証を交付された都道府県の公安委員会のコードになっています。東京なら「30」、愛知は「54」、大阪なら「62」といった形になります。この数字は引っ越しをして別の地域で免許証を更新しても変わりません。3、4ケタ目は、初めて運転免許を取った年の、西暦下2ケタを取った数字です。

11ケタ目はチェックデジットと呼ばれるもので、入力誤りなどを確認するために用いられる検査用の数字となっています。10桁目までの数字をもとに自動的に決まるようです。

そして12ケタ目ですが、警察庁によると、運転免許証の紛失回数を意味するそうです。運転免許証を一度もなくしたことがない人は末尾が必ず「0」ですが、再交付が1回行われると「1」、2回目だと「2」といった形に、再交付される度に数字も増えていくことになります。

5、6ケタ目で学科の点数が分かることはありませんが、実は他の数字には、明確に免許所有者の過去に関わる情報が明記されていました。

免許証の見本で有名な日本花子さんは5、6ケタ目が「45」なので、噂通りなら学科に落ちてしまっている(画像:警察庁)。