食用コオロギ

食料危機の対策として注目を集めた昆虫食の会社が破産手続きを始めたことが14日、報じられた。X(旧・ツイッター)では、納得の声が多くみられた。

 

■“未来食”と話題になるも…

昆虫食は、人口の増加などで懸念される食料・飼料危機の対策や、SDGsの観点から“未来食”として話題に。中でも養殖が容易で高タンパク、低カロリーのコオロギが注目を集め、パンやお菓子などに食用コオロギの粉末を使った商品も販売された。

ただ、その一方で昆虫を食べることへの忌避感や、安全性への疑問などの声もあがり、SNS上でも物議に

 

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■わずか3年で破産手続き

そんな中、2021年に新規参入していた食用コオロギの会社が、わずか3年で破産手続きを始めたことが報道された。

報道によると、経済の専門家の話として、ベンチャー投資ブームの終焉などのほか、想像以上に昆虫食の需要がなく、時期尚早であったことが要因となったとの見方を伝えている。

 

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■「必要がないだけ」納得の声

このニュースを受け、Xでは「コオロギ」や「昆虫食の会社破産」がトレンド入り。

一部からは「ペットの餌としては当たり前に存在するからその道でやれなかったものか」「考える機会と選択肢を示した社会的意義はあったと思う」「研究は続いてほしい」といった意見もあるものの、納得の声が大半を占めている様子。

「時代早かった?」と報じられたことに、ユーザーからは「必要がないだけ。時代とか関係ない」「時代ではない。豊富に食料ある日本でコオロギに高い金出して食べるやつなんていない」「誰からも求められてなかったってこと」との指摘が。

さらに、「この世に食べ物がなくなって昆虫しかなくても食べないと思う」「日本人の食文化をガン無視したのが原因。明らかなリサーチ不足」「無理にでも食べないと食べるものがないって状況にならないと誰も買わないよ」「なぜ先人が食ってないか考えるべき」といったコメントも見受けられた。

 

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■5割は「絶対に食べたくない」

食用コオロギ

ちなみにSirabee編集部が、昨年3月に全国10〜60代男女1,000名を対象に食用コオロギ食べてみたいかの意識調査を実施したところ、「日常的に食べたい」と答えた人はわずか1.0%。「一度は食べてみたい」という人は18.8%だった。

一方、「あまり食べたくない」は31.6%。最も割合が多かったのは「絶対に食べたくない」という声で、48.6%とじつに5割近い。

また男女比では女性のほうが強く嫌悪感を持っており、昆虫食を受け入れる未来は今のところなさそうだ。

物議を醸した食用コオロギ、会社破産報道に納得の声 「時代とか関係ない」「誰も買わない」