スバルはグリルをデータで販売!? 3Dプリンターでカスタムの広がりを見せた「クロストレック BOOST GEAR コンセプト」の数々のアイディアとは

今後の商品化に期待が膨らむ!

2023年の大阪オートメッセでも、「クロストレック BOOST GEAR コンセプト」を展示して話題になったスバル。2024年は、それをさらに進化させた「レガシィ アウトバック BOOST GEARパッケージ コンセプト」を発表しました。

日本の道路事情にマッチしたブラストトレイルのトレーラーを牽引

BOOST GEAR第2弾のコンセプトは“もっと遠くへ、もっとたくさんの経験を、もっと長い間遊びたくなるOVERLANDER”だ。注目点はいくつもあるが、まず3Dプリンターで作られたフロントグリル。これはDMM.make 3Dプリントとの協業によるもの。

現状、オプションのグリルは一種類しかなく、せっかく新車で購入するのに選ぶ楽しさが乏しいのではと考え、将来的には多数のデザインデータを販売し、ユーザーが3Dプリントするスタイルを想定しての試みとなった。同時に3Dプリンターを使えば、型が不要になるので、抜き勾配などに依存しない造形の自由度も上がり、影を活かした作り込みも可能に。こうした技術を、フロントグリルとオーバーフェンダーに活用している。

このオーバーフェンダーには、スマホスタンドなどがついているが、ここの形状は四輪別々。3Dプリンターを使えば、アイデア次第でなんにでも使えるのが面白いところ。

ボンネット先端のラバー製のノーズプロテクターは、2023年の「クロストレック BOOST GEAR コンセプト」にも採用され、すでに市販に漕ぎ着けているが、単なるプロテクション機能にとどまらず、スキー場でここにスノーボードを立てかけることを考慮して設計されている。

ヘッドライトの脇もプロテクション機能を持たせつつ、滑り止めのテキスチャーを入れて、スタンドを持たないロードバイクのハンドルを立てかけるのに都合がいいカタチになった。

ボンネットの照り返しを防ぐフードデカールは、すでに純正アクセサリーとして発売中で、傷つき防止塗装も2025年あたり実用化する予定とのこと。ボディサイドプロテクターも、プロテクション機能+ゴム紐を引っかけるフックをつけ、グローブやタオルを掛けるツールにしたり、マグネットフックをつける台座にしたりして、アウトドアでの利便性向上に貢献する。

足まわりを見てみよう。ホイールは純正アクセサリーの18インチだが、アクセントカラーを入れることで、バルブ位置のマーカーの意味も与えている。組み合わせるのはオールテレーンタイヤとして定評のあるトーヨータイヤのオープンカントリー(ホワイトレター入り)。これも「レガシィ アウトバック BOOST GEARパッケージ コンセプト」のキャラクターを強く表現しているといっていいだろう。

スバル「クロストレック BOOST GEAR コンセプト」を大阪オートメッセ2024で展示

ボディカラーは、チタンのヘアライン調のラッピングをベースに、BOOST GEARのテーマカラー、ターコイズブルーをプリント。ターコイズ=トルコ石は、交通安全・旅の守護の力があるパワーストーンといわれ、葉っぱグラデーションで自然との共生をイメージしている。ボディ後端は、スバルの本拠地、群馬県太田市の花であるツツジの花でまとめているのがオシャレだ。

そしてトレーラーは、日本の道路事情にマッチしたブラストトレイルのトレーラー(牽引免許のいらない)を採用。このトレーラーにアメリカの定番カーゴキャリア レイトナー「アクティブカーゴシステム」をマリアージュさせたのがこのカタチだとか。

これらは単なる試作品ではなく、製品化を検討しているものも多く、BOOST GEARのアクセサリーは、今後ますます発展、定着していくと思って間違いない。 

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3Dプリンターで作られたフロントグリル