カニエ・ウェストは、「あと2か月」で破産するところだったという。

ユダヤ主義発言や自身のパリ・ファッションウィークのショーで「ホワイト・ライブズ・マター」Tシャツを宣伝したことなどで非難の的となり、複数の大手ブランドから関係を解消されていたカニエが、そのことにより破産寸前だったことを明らかにした。

カニエは米ゴシップサイト・TMZのインタビューでこう話している。

「皆に正直に言う。俺はあと2か月で破産するところだった。そして(ニューアルバム『ヴァルチャーズ』とスーパーボウルのCMに)持っているもの全てを注ぎ込んだんだ」
「俺たちはイタリアに移った。工場に引っ越して、生き延びたんだ。キャンセルを生き延びたんだよ。俺たちはナンバーワンに戻ってきた」

そして、物議を醸したことが「助け」となったかと質問されると「それは物議についてじゃなかった。自分が感じていることを大きな声で言えることについてだ」「もし音楽やアパレルに関する様々なスキルセット、そしてファンベースがなければ、彼らは俺を壊すことができた。でも俺たちは、それらすべてのスキルセットを持っていたから、どうにかこの世界の中で闘うことができるんだ」と語る。

さらに反ユダヤ主義発言を後悔しているかと尋ねられると「彼らは彼らの意見を言う権利があり、俺は俺の意見を言う権利がある」と答えた。

カニエ2月11日に開催されたスーパーボウル中継で、車の後部席で携帯電話により撮影された奇妙なCMを放送して話題を呼んでいた。今年のスーパーボウルで30秒のCMを流すには700万ドル(約10億円)かかったと言われており、カニエは「(俺のチームが)コマーシャル枠に全ての予算を使ったから、実際のコマーシャルを作る金が残っていなかったんだ」と冗談交じりに語っていた。