小芝風花が主演を務める木曜劇場「大奥」(毎週木曜夜10:00-10:54、フジテレビ系)の第4話が2月8日に放送。第4話では、倫子(小芝)が家治(亀梨和也)への恋を自覚する姿が描かれた。 (以下、ネタバレを含みます)

【写真】美しい…!ファンにはたまらないキリッとした表情を浮かべる家治(亀梨和也)

■「大奥」の内容を紹介

本作は、連続ドラマとしては約20年ぶりに復活したフジテレビ系「大奥」シリーズ。さまざまな人間の思惑、嫉妬、憎悪、悲哀が渦巻く“女性の社会の縮図=大奥”で、たった一つの愛を得ようともがく女性らの戦いを描く。

■正室VS側室へ…「大奥」第4話を振り返る

五十宮倫子は、お知保(森川葵)が徳川家治の側室になったことを知り、動揺する。家治が田沼意次(安田顕)に強要されて側室を持つに至ったことを知らない倫子は心中穏やかではない上、早速御渡りがあると聞かされ、ショックを隠しきれない。

そんな折、増上寺代参が行われることになる。松島の局(栗山千明)は「忙しい上様、御台様に代わって、奥女中たちが代参を務める」と切り出すが、倫子は御台所の大事な公務であるとし、自分も共に参ると発する。松島は御台様が出向くなど前例がないことだと反論するが、家治は倫子に「頼んだ」と言い、代参を認める。

倫子がお品(西野七瀬)を伴って無事に参拝を終えると、猿吉(本多力)が倫子の好物である白みそ煎餅を持って現れる。それは、お品が葉山貞之助(小関裕太)に頼み、特別に作ってもらったものであった。そして、倫子が茶屋で休んでいると、松平定信(宮舘涼太)に声を掛けられる。

そこで、定信から“賢丸”という幼名を聞いた倫子は、定信がかつての幼なじみであったことを思い出す。そして、2人は幼い頃に戻ったかのように、江戸の町を散策して楽しむ。

■お知保が家治の側室に

倫子は家治のことが分からないでいた。お渡りを通して、家治の夢を聞き、家治に近づけたと思っていたが、家治が側室を設けたと分かり、倫子は複雑な思いを抱える。また、側室が自分の世話をしていたお知保だと知り、さらに心がざわめく。

倫子は、お品に家治は子どもはいらないと言っていたと話す。すると、お品は将軍としての立場を考えたのではないかと優しく諭す。これまでの倫子であれば、そうかもしれないなと素直に納得していただろう。

しかし、家治と考えていることや夢を語った倫子は、“将軍の立場だから”という理由だけでは、納得できなくなっていたのだ。倫子は私では嫌やということかと落ち込んでしまう。

そんな倫子にお品は心配には及ばないと告げる。お品の言葉に、どうにか立ち直ろうとする倫子。そこへ、お知保にお渡りの知らせがあったという報告が入り、倫子はさらにショックを受けることになる。

■倫子を浮上させる家治の言葉

家治が田沼に強要されて側室を持つに至ったことを知らない倫子は、どこかモヤモヤとした表情を浮かべていた。しかし、その表情は、家治の一言で明るい表情に変化した。

増上寺代参が行われることになり、倫子は御台所の大事な公務であるとし、自分もともに参ると松島の局へ伝える。家治に対するモヤモヤした感情はありながらも、自分の責務を全うしようとする倫子。

倫子の将軍家を大事にする思いを汲んだ家治は、倫子に頼んだと告げる。家治にとっては何気ない言葉だったかもしれないが、倫子にとって家治に頼りにされたことが何よりもうれしかったはず。

倫子は驚きながらも、しっかりとその勤めを果たすために、尽力する。家治の言葉によってモヤモヤしたり、笑顔を見せたりする倫子。本人には自覚がなかったが、誰にも止めることができない恋心がすでに、倫子の中で芽生えていたのだった。

■倫子が自覚した恋心と嫉妬心

お参りを終えた倫子とお品は、一人だけ大奥へ残ったお知保と、奥女中らがもめている場面に出くわす。お知保が権力がほしいがために側室になったわけではなく、本当に家治へ思いを寄せており、側室になったことを知り、倫子は激しく動揺する。

その後、部屋に戻った倫子は、複雑な表情を浮かべる。さらに、お品に、お知保に対して、「負けとうないと思ってしもうたんや」という感情を持ったことを明かす。この感情は、倫子が大奥に来て、初めて持った嫉妬心だったように思う。

また、お渡りを松島の局に邪魔されてしまう場面では、家治を思って泣く倫子が映し出された。お渡りの準備を台無しにされた倫子は、こんな姿で家治には会えないと珍しく弱気な様子。そんな倫子だったが、お品の言葉に立ち直り、家治に会いに行くことを決める。

だが、再び、松島の局の邪魔が入る。倫子が来なかったので、お知保が代わりにお渡りをすると告げる松島の局。そんな松島の局を押しのけようとするが、それはかなわなず、倫子は自分の部屋へと泣きながら戻るのであった。

倫子にとって家治は大切な存在になっていたことが分かった第4話。家治に切ない恋心を抱いていることに気付き、どうしようもない思いを抱えたまま泣く倫子の姿に涙があふれた。

◆文=ザテレビジョンドラマ部

倫子(小芝風花)は家治(亀梨和也)が側室を設けたことにショックを受ける/(C)フジテレビ