南岸低気圧 関東甲信で大雪 東京都心は積雪8cm 天気と気温のまとめ(2月4日~2月10日)

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■気圧配置の特徴
 4日、前線が南西諸島から本州の南海上にのび、前線上の低気圧が本州の南海上を東進した。5日、夜にかけて、次の前線を伴った低気圧が本州の南岸を東進した。6日、前線を伴った低気圧は発達しながら日本の東海上へ遠ざかった。日本付近は大陸から張り出す高気圧との間で西高東低の冬型の気圧配置となった。7日、日本付近は冬型の気圧配置が続き、日本列島の上空を気圧の谷が通過した。8日、宗谷海峡付近を低気圧が東進し、朝には日本の南で前線が発生した。前線上には低気圧が東進した。9日、日本の南にのびる前線上の低気圧は日本の東海上に達した。日本海に中心を持つ高気圧が東へ移動した。夕方には日本海西部で低気圧が発生し、東へ進んだ。10日、日本海の低気圧が東進し、夜遅くには東北に達した。北海道の南東方沖に中心を持つ高気圧は東へ移動した。

■降水(雨・雪)
 4日、西~東日本は午前を中心に雨や雪。関東は午前を中心に冷たい雨や雪が降り、東京都心でも雪の降った時間があった。夜遅くから九州に次の雨雲がかかってきた。5日、南岸低気圧の影響で西日本は広く雨。関東甲信は大雪となり、広い範囲で大雪警報が発表された。東京は8cmの積雪を観測。1cm以上の積雪は2022年2月11日以来2年ぶり。6日、雪のピークは未明までだったが、海上からのシアーラインの影響で関東は日中も天気は回復せず、沿岸部で弱い雨が降った。7日、寒気の影響で、西~東日本の日本海側で雨、北日本は雪が降った。沖縄は宮古島市城辺で1時間降水量37.5mmの激しい雨が降った。8日、前線や低気圧の影響で南西諸島や小笠原諸島でやや強い雨。北日本の日本海側は雪が降り、一時的に強まった所があった。9日、寒気の影響で、北海道や東北の日本海側~北陸で冷たい雨や雪。10日、日本海を東進する低気圧の影響で日本海側を中心に雪。山沿いで雪の降り方が強まった。

■気温
 4日、関東は正午の気温が5℃前後で、東京都心は最高気温が6.9℃と厳しい寒さとなった。5日、雪の降った関東を中心に気温が上がらず、厳しい寒さの一日となった。6日、関東は引き続き気温が上がらず、東京都心の最高気温は5.4℃で今季最低となった。一方、穏やかに晴れた九州南部は気温が上昇。鹿児島は17.5℃まで上がった。7日、冷え込みが強まり、東京都心の最低気温は-0.1℃。今冬2回目の冬日となった。8日、関東~九州で朝は冷え込んだ所が多かったが、日中は気温が上昇。東京は11.3℃と5日ぶりに2桁の気温となった。9日、北~東日本の太平洋側や西日本は日差しが届き、東京11.3℃、大阪11.5℃など各地で10℃前後まで上がった。一方、北~東日本の日本海側は曇天続きで気温が上がらず、札幌0.8℃、新潟5.6℃と平年並みの寒さになった。10日、西日本~関東にかけて日差しが届き、日中は気温が上がった。九州南部や四国太平洋側では15℃を超えた所があった。

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■今期間(2月4日2月10日)の天候のまとめ
 平均気温は、北海道の北部や東部を中心に平年を下回り、東京も南岸低気圧による影響で寒さが厳しかった。東北~九州、沖縄は平年を上回った所が多かった。特に九州南部を中心に平年より2℃以上高くなった。5日には那覇でヒカンザクラが満開となった。降水量は、本州の南海上を低気圧が次々と通過した影響で、西~東日本の各地で平年より多くなった。期間総降水量は、東京で平年の約3.7倍、福岡で約3.4倍などこの時期としては多くなった。北日本は日本海側を含めて平年を下回る降水量となった。日照時間は、低気圧の通過に伴い、西~東日本で平年より少なくなった。一方、北日本は日本海側を中心に、平年より多くなり、秋田は平年の2倍以上となった。


南岸低気圧 関東甲信で大雪 東京都心は積雪8cm 天気と気温のまとめ(2月4日~2月10日)