ビューラーは山本の球を見て「素晴らしいスピンをする」と語ったという(C)Getty Images

 新天地となるドジャースキャンプインした山本由伸。今オフにメジャーリーグルーキー史上最高額となる12年総額3億2500万ドル(当時のレートで約471億円)の超大型契約を結んだ右腕だが、スプリングトレーニングでは早くも注目の的になっている。

 米スポーツ専門サイト『Sportskeeda』は記事を配信し、ドジャースのチームメイトが山本について語った内容を記載。同僚の選手たちは右腕の投球動作や技術に驚きを示しているようだ。

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 メジャー1年目のシーズンに向けて順調な調整ぶりを見せている山本だが、同メディアは「まだメジャーで投げたことのないヤマモトが同僚のウォーカー・ビューラータイラー・グラスノーに畏敬の念を抱かせた」と、早くも注目の的になっていることを伝えた。

 21年に16勝を挙げ、今季はトミー・ジョン手術からの復活を目指すウォーカー・ビューラーは山本のブルペンでの投球を見て、「彼は本当にいい球を投げる。素晴らしいスピンをするんだ。その全体像を把握するのに興味があるんだ」と右腕の投球に興味津々の様子だった。

 また、今オフにトレードでレイズから加入したタイラー・グラスノーは山本について「彼は非常に効率的で、無駄な動きが一切ない。とにかく動きが良くて、彼は運動神経がいいんだ。だから、全然驚かないよ。彼が投げるのを見たら、『彼は100マイルを投げるんだ』って思ったよ。彼は本当に爆発力があるからね」と、右腕の投球メカニクスに驚きを示した。メジャーで確かな実績を持つビューラーとグラスノーだが、NPBで残した圧倒的な成績を引っさげて海を渡ってきた山本の動きに感銘を受けたようだ。

 地元メディア『True Blue LA』も山本のキャンプで披露したブルペン投球に注目。「ヤマモトの投球スタイルは、ジャイアンツで話題となり、下半身で勢いを生み出していた天才投手、ティム・リンスカムと比較される」と、右腕をサイ・ヤング賞を2度受賞した名投手と重ねた。

 現地では山本への期待が日に日に高まっている。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

ドジャース・山本由伸の“投球メカニクス”にチームメイトが驚嘆「本当に効率的で無駄な動きがない」