東海道新幹線に設置されていたテレホンカード自販機の実際の中古品が、台数限定で販売されます。

付属レプリカカードで販売中の姿を再現

JR東海リテイリング・プラスは2024年2月13日新幹線の車内に設置されていたテレホンカード自動販売機を、19日から販売すると発表しました。

東海道新幹線では、開業翌年の1965年から車内に公衆電話を設置し、その後、テレカの普及に合わせてテレカ自販機も設置されていました。

自販機で販売されるテレカは、新幹線の車両がデザインされていたものも多く、乗車記念で購入する人も。

しかし、近年は携帯電話の普及により公衆電話の利用が減ったことなどにより、新幹線での公衆電話サービスは、2021年6月30日で終了しています。

今回販売される緑色のテレカ自販機は、JR東海新幹線車両である0系・100系300系700系N700系に実際に設置されていた中古品です。車両の世代交代とともに、最新の車両に載せ替えられてきたといいます。

寸法は、縦約43.5cm×横約17cm×奥行約32cm。重さは約15.3kg。本体前面に販売中のテレカを表示する窓が付いているのが特徴で、懐かしいデザインの付属レプリカカードを差し込んで、往年のテレカ自販機の姿を再現できます。

SNSでは「欲しい…買わないけど」「買ってみたいけれど、予算が…」「意外に欲しいかも」と購入を迷っている人や、「今度は何を売り出してるんだ……」「なんでも売るな笑」「まだ残してたんだ」「こりゃまたマニアックな」といった驚きの声が集まっています。

なお、テレカ自販機の鍵部分は、車内設置時と異なる別の部品に付け替えられています。開閉時に用いる鍵が付属します。

また、車両から取り外したときの状態がなるべく保持されているため、キズや汚れ、表示の劣化、テープの貼付などがある場合があります。さらに、ICカードが付属しておらず、電源系や内部機器に不具合があるものも。そのため稼働時の動作は再現できず、動作保証はしないということです。

販売は、19日10時からJR-PLUSオンラインショップで限定20台。価格は、消費税・送料込みで2万9800円です。

100系300系700系などがデザインされたテレカの紙製レプリカ8枚と、自販機が設置されていたN700系の編成・号車を記した証明書が付きます。

なお、早期に売り切れた場合は再販することがあるということです。

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