数日前、牧場で「LGD(家畜の番犬)」として働くグレートピレニーズを紹介したんだけど、見てくれたお友だちはいるだろうか。
アメリカのニュージャージー州で、同じLGDとして活躍していたグレートピレニーズが、足の切断手術を受けることになった。3本足となったLGDは、果たして仕事に復帰できるのだろうか。
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ニュージャージー州にある家畜たちの保護牧場Rancho Relaxoには、大天使の名前を持つLGDたちがいる。そのうちの1匹ガブリエルくんは、7年間ここでLGDとして働いてきた大ベテラン。
だが昨年の初めごろから、彼は後ろの右足を引きずるようになっていた。お医者さんに見せても原因は不明。投薬や理学療法を続けたものの症状はだんだん悪化していき、やがて石灰化も始まった。
苦渋の決断:切断手術を受けることに
昨年の暮れ、牧場主のケイトリンさんは、彼の足を切断する決断をせざるを得なかった。手術当日まで、毎日泣き続けていたというケイトリンさん。たとえ手術が成功しても、ガブリエルくんが元通りに走り回れるようになる保証はなかったからだ。
手術後、彼は奇跡の回復ぶりを見せる
だが手術から1日、彼は奇跡のように立ち上がった。そして2日目、ガブリエルくんはケイトリンさんに甘えて、歩き回るように。
手術後の2週間、ガブリエルくんは屋内での安静を余儀なくされた。この間、彼はこれまで守ってきた牧場の家族たちや、LGDの仲間たちと離れて過ごさなくてはならなかった。このことが、ガブリエルくんにとっては最悪の事態だったようだ。
そして何事もなかったかのように…
「私は手術を決意したとき、これがガブリエルにとって最善の選択なのか、確信が持てませんでした」とケイトリンさんは語る。「手術後にガブリエルが立ち直れるか、本当に心配だったんです。でも、その心配は杞憂でした。彼はまるで何事もなかったかのように、今も走り続けているのよ」
そして現在。ガブリエルくんは任務への復帰を果たした! 仲間たちといっしょに、3本の足で走るガブリエルくんの映像はこちらから。
written by ruichan
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