三和建設株式会社(本社:大阪市淀川区、代表取締役社長:森本 尚孝、以下:三和建設)は、工事研究プロジェクト「三和ラボ」の試験期間6ヶ月を終え、2月5日より本格稼働しました。

「三和ラボ」は社員個人の成長を中心に据え、工事や工種などのプロフェッショナルを育成する取り組みです。このプロジェクトは、社員のアイディアに基づき、2023年2月に試験的にスタートしました。試験期間は6ヶ月で、参加する有志社員は協力会社との関係構築からスタートし、基礎知識の勉強会や工場見学などを通じて最先端の事例を体系的に学びました。プロジェクトには定められたルールのもとに自由に使える研究費と週2時間の学習時間の提供も含まれます。

■三和ラボ取り組みの背景

総合建設業(ゼネコン)の社員は総合的なゼネラリストとして、幅広い分野での学習が求められ、一人前になるまで多くの時間がかかります。若手社員は知識不足に加え日々の業務に忙殺され仕事をこなすことに精一杯で、受け身の学習に陥りがちです。

全社的な育成制度として、2017年から講義形式の社内大学「SANWAアカデミー」を実施し、知識を習得しています。

三和ラボでは、これに加えて、専門分野を持つことで自主的な学習機会を提供し、知識を深め、自信をつけることで成長スピードを向上させることを目指しています。

■三和ラボの目的

三和建設は建築工事を一式で建築主から直接請け負い、工事全体のマネジメントを行います。しかし、実際の工事現場では、杭工事や左官工事などさまざまな工事が専門の協力会社によって担当されます。

それぞれの協力会社が持つ詳しい知識と技術をラボで学ぶことで、社員はその分野のプロフェッショナルを目指します。

試験期間を通じて見えてきたのは「協力会社とのコミュニケーションが増えた」「横(社内)のつながりが増えた」「得意分野を持つことで、自信が芽生えつつある」などの反応でした。

一方で、「ゴールが見えにくい」「個人としての取り組みか、会社としての取り組みかの立ち位置が曖昧」「ラボに時間を割いてしまい、通常業務に支障をきたした」などの課題も生まれました。

これらの成果や課題を踏まえ、試験期間を経て「個人の成長」に主眼を置いたプロジェクトを本格的に稼働します。

ラボメンバーは34名、対象の工種は11種です。「ひとりひとりが専門家」であることを目指し、誰もが「やってみたい」と思える環境を準備するため、工種は試験期間の4倍に増えました。

三和建設の経営理念「つくるひとをつくる」は、策定より10年を迎えました。100年企業を目指す私たちは、「つくる仕事をこなす」のではなく、「仕事はより良い人生をつくる一部」だと考えます。

「ひとりひとりが専門家」としてインプットとアウトプットを重ねることで、自ら情報を取りに行く機会をつくり、成長する機会が増加します。三和ラボの本始動により、社員の働き方のみならずその人生がより良いものとなることを狙いとし、今後も人にしかできないことにフォーカスしながら、育成や組織力を強化することを通じてつくるひとをつくっていきます。

■発案者の声


入社3年目 吉岡 明彦

「異業種から転職してきて、初年度にSANWAアカデミーをほぼすべて受講しました。建設業では裁量権を持つことや、一人前になるには長い年数がかかり、且つ業務範囲が幅広くどこから勉強すればいいのか難しいと思いました。会社としても、より安全で効率的な施工を実現するためには、協力会社と対等に語れる知識や知見を備える必要があり、両方を解決するのが各分野のプロフェッショナルを育成することだと思い、三和ラボを発案しました。

若手社員も工種を絞ることで勉強しやすくなり、知識や最新の技術を備えることで、社内での存在価値を高めることができます。結果として会社への利益貢献にも繋がるので、時間と予算を認めてもらいました。」

■会社概要

商号   : 三和建設株式会社

代表者  : 代表取締役社長 森本 尚孝

所在地  : 〒532-0013 大阪府大阪市淀川区木川西2丁目2番5号

設立   : 1947年5月

事業内容 : 総合建設業

資本金  : 一億円

URL  : https://www.sgc-web.co.jp/

配信元企業:三和建設株式会社

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