伊集院光

14日放送の『水曜日のダウンタウン』(TBS系)に、お笑いタレント伊集院光が出演。吃音芸人・インタレスティングたけしをめぐる騒動に持論を述べ、兄が強い吃音であることも初告白した。

■前回の騒動で仕事が減少

インたけは2022年7月6日放送で、先輩のチャンス大城から「帰れ!」と説教され、実際に帰るまでの時間を競う企画のターゲットに。

しかし、その様子から吃音を揶揄していると一部で物議も醸し、放送後には日本吃音協会が「吃音者に対する差別と偏見を助長する」と抗議声明を発表する事態となっていた。

以降、インたけには扱いづらいイメージがつき、テレビ出演がゼロになってしまったという。これを受け、番組は救済企画として、騒動を機にテレビ出演しづらくなったインたけが、大城に引退を告げるドッキリを行った。

 

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■自身の体型も引き合いに持論

インたけ本人はインタビューVTRにて、テレビ出演で勇気づけられる吃音の人もいることを講演活動で感じたと告白。問題の企画でも吃音をイジられた認識はないと語り、抗議は予想外の反響だったことを示した。

VTR後、伊集院は「すごく難しいことにこの番組は笑いで突っ込んでいくから、まぁああいうことは起こるんですけど」とコメント。

続けて、「例えば僕が、体が超デカいっていうことを中学生高校生のときイジられてたとして、ある意味、笑われるってことをこっち側はわかってやってるから、これは俺が笑わせてることじゃん、っていう転換が起こる」「そしたら、『これは武器じゃん』ってことになって。お笑いになるときはコンプレックスは全部武器だって、師匠にも言われて」と自説を語り始めた。

 

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■理解を示しながら理解も求める

さらに、「彼の吃音がイジられたりとか、ときに笑『われ』たりとかするのを、芸人になればいいじゃんって」「俺は、芸人の好きなところは、もしかしたら一般生活ではつらいこともある特徴が、みんなに喜んでもらえる、こっちはそれをわかってやってるって関係ができるって、世界一素晴らしい職業だと思ってるから」と芸人を称賛。

「もちろんね、苦労してる人はいっぱいいるから、そのご家族もいるから、やっぱりいろいろ言いたくなるのはわかるけど」と理解を示すも、「そこは! ちょっとわかってほしいんだよねって思っちゃう」とこちらの理解も求めた。

CM明けにも、「テレビに出てるインたけを、『この人も同じ吃音だから、同じ気持ちなんだ』って思うのは大間違い」「だけど、『インたけ面白いじゃん!』に関しては、全然問題ないとしてほしい」との思いを語る。

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■兄が吃音と告白

VTRが終わると、「吃音協会の人が守らなきゃいけない人もいるし、思いもあるから、吃音協会の人がいいとか悪いとかそういうのじゃない」と語り、「俺テレビでほとんど言ったことないけど、5歳年上の兄、かなり強い吃音なんですよ」「それによってからかわれてきたのもいっぱい見てきたし」と告白。

「だから、僕が何でお笑い始めようと思ったかっていうと、彼はネタのセンスがめちゃくちゃいいんですよ」と芸人を志すきっかけだったことも明かすと、「自分が言ったらウケないから、お前が言ってくれっていうネタで。俺、大好きなネタで、テレビじゃすごく躊躇するネタだけど、俺が出前でタンメン頼むと担々麺が来るっていうネタがある」と語った。

 

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■インたけが空気を変えることに期待

しかし、これに関しては、「でもこれも、普通にフランクにしゃべってたら笑っていいはずなんだけど、ここで炎上しちゃったらどうしようって思うから、みんなもちょっとリアクション考えちゃうじゃないですか?」と笑いづらい空気があることも指摘。

続けて、「でも、これを超えるネタをインたけくんがやってくれて、細かいこと全部忘れて腹抱えて笑っちゃったからアイツの勝ちだよって。理想論だけどなってほしい」と、空気を払拭することにも期待を示した。

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