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今日15日は九州から東北を中心に雨や風が強まり、春の嵐に。北海道は雪が降り、積雪が急増する所も。九州から東北南部は最高気温が平年を大きく上回り、20℃超えの所もあるでしょう。4月から5月並みの暖かさになる所もありそうです。

きょうの各地の天気

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今日15日は、日本海の低気圧が北日本に進み、低気圧からのびる前線が本州を南下する見込みです。

九州から東海は次第に広い範囲で雨や雷雨になるでしょう。北陸は雲に覆われて、夕方から雨が降りだすでしょう。関東から東北南部は、はじめ晴れ間が出ますが、夕方以降は雨が降り、雷を伴う所もありそうです。大気の状態が非常に不安定となるため、雷を伴って雨の降り方が強まり、大雨となる所があるでしょう。落雷や突風、ひょうに注意が必要です。東北北部は広く雨が降り、局地的に大雨となる恐れがあります。

東北などの積雪の多い所では、雪解けが進みそうです。なだれや融雪による土砂災害、低い土地の浸水、河川の増水に注意が必要です。北海道は昼頃から次第に雪が降るでしょう。積雪が急増する所もありそうです。

沖縄は朝まで雨の降る所がありますが、天気の回復は早く、日中は晴れるでしょう。

南風強まる 春一番の可能性も

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今日15日は、日本海で低気圧が発達し、前線に向かって南よりの風が強まる見込みです。そのため、「春一番」が発表される所があるかもしれません。

「春一番」は「立春」から「春分の日」に吹く、暖かく強い南風のことですが、これは地域によって条件が異なります。例えば、近畿地方では、日本海で低気圧が発達すること、最高気温が平年より高い(または前日より高い)、風速が8m/s以上、と条件が揃えば「春一番」が発表されます。

「春一番」は春の訪れを感じる言葉ですが、風に向かって歩きにくいほどの強い風が吹き、荒れた天気になります。駐輪している自転車が横倒しになったり歩く際や自転車もうまく進めないでしょう。車の運転も横風にあおられて、ハンドルがとられてしまうこともあり、注意が必要です。

季節外れの暖かさ 今年一番の暖かさ 5月並みも

今日15日の最高気温は、全国的に4月並みの所が多いでしょう。中には5月並みの所もあり、各地で季節外れの暖かさになりそうです。

沖縄と九州から東北南部は、昨日14日と同じくらいか高い所が多いでしょう。那覇は25℃、福岡は19℃、高知や大阪は17℃、東京は21℃と4月下旬並みの予想です。東京は今年初めて20℃を超えるでしょう。今年一番の暖かさになる所が多くなりそうです。

一方、東北北部と北海道は昨日14日よりグッと低くなりそうです。札幌は昨日は10℃を超えて4月並みの暖かさでしたが、一転して3℃の予想です。一気に寒さが戻るでしょう。ただ、それでも平年を上回り、各地で3月から4月並みになりそうです。

日中は季節外れの暖かさになる所も、今夜から明日16日にかけて北風に変わり、急に冷え込む所がありそうです。急激な寒暖差にご注意ください。

融雪災害に注意

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暖かくなることで心配されるのが、融雪による災害です。積雪が多く残る所では、気温の上昇や雨により雪解けが進むことで、次の3つの災害が発生する恐れがあります。

① 雪解けによって「全層なだれ」が発生しやすくなります。山に積もった雪が全て滑り落ちる現象で、気温の上昇や雨の後などに多く発生します。過去になだれが発生した斜面や積雪に亀裂が入っている所では、特に注意が必要です。

② 雪解けにより大量の水分が地面に浸み込むことで地盤が緩み、「土砂災害」が発生することがあります。山間部や急な傾斜地では、特に注意が必要です。

③ 雪が多く積もった道路で、気温が上昇したり、雨が降ったりすると、「冠水」のおそれがあります。路肩に集められた雪によって排水が悪くなったり、雪の塊が排水溝を塞いだりしてしまうことがあるためです。大雪のあとの雨は、たとえ大雨でなくても、道路の冠水に十分ご注意ください。

このほか屋根からの落雪も多くなるため、屋根の上の雪下ろしや軒先で作業する際は注意が必要です。

15日 雨風が強まり「春の嵐」に 気温上昇 最高気温20℃超えの所も