スマートフォンを利用して展示解説などを楽しめるミュージアム向け無料ガイドアプリ「ポケット学芸員」（開発元：早稲田システム開発株式会社（東京都新宿区））のサービスが、令和６年２月６日に古川美術館（愛知県名古屋市）に導入されました。
■導入の背景
建物の構造上、常設展示室を持たない古川美術館では、所蔵作品を季節などのテーマに沿って入れ替える形で展示しています。特定の作品を見たいという要望があっても常時展示し続けるのは難しいことから、デジタルコンテンツで代用できないかと考えたことが、新たなサービスを検討する契機となりました。
コロナ禍を境に美術館と来館者の関わり方に変化が生まれる中、距離感や話し声など展示室内の風景も様変わりしていることに気づいた同館では、よりよい美術体験の提供方法を模索。その手段として、クラウド型収蔵品管理システム「I.B.MUSEUM SaaS」を導入し、その付属機能である展示ガイドアプリ「ポケット学芸員」の活用を開始しました。なお、昭和初期に創建された数寄屋建築「爲三郎記念館」を分館に持つ同館は、外国人の来館者を迎える場面も多いことから、インバウンド向けのサービスとしての役割にも期待を寄せています。
■ポケット学芸員選定理由
ポケット学芸員の採用は、専用端末などの機材の設置が一切不要であるという点が最大の決め手となりました。調達費用の問題もさることながら、返却後の消毒などの手間や労力を考えると機器の貸し出しは避けたいところ。その点、ポケット学芸員は、来館者が持参したスマートフォンに作品解説を直接配信できることに加え、維持コストが嵩んでいた独自の作品データ管理システムをI.B.MUSEUM SaaSに統合できることも評価の対象に。機能改善により常に最新の状態を維持できるクラウドサービスの優位性もポイントになりました。
■配信コンテンツの特徴
展示作品の解説のほか、今後は館内やホームページ上で広く所蔵作品を検索できるサービスも視野に入れ、さらには過去の展覧会情報や来館者アンケートなどにも紐づけていきたいとの意向をお持ちです。
■古川美術館について
初代館長でもある古川爲三郎氏の「私蔵することなく広く皆様に楽しんでいただきたい」という想いのもと、長年にわたって収集してきた美術品の寄付を受けて平成３年11月に開館しました。近代日本画を中心に、油彩画や陶磁器、工芸品など約2,800点を所蔵。平成７年11月に氏の私邸を「爲三郎記念館」として開館し、庭園と数寄屋造りの「爲春亭」や茶室「知足庵」などを公開。平成30年11月には、登録有形文化財の登録を受けています。邸内に併設されたカフェでは、四季折々の美しさを見せる日本庭園を眺めながら癒しのひとときを過ごすことができます。
■ポケット学芸員の概要
「ポケット学芸員」は、スマートフォンを利用して展示解説を閲覧・視聴できるガイドアプリです。ひとつのアプリを複数のミュージアムで共用的に使える点が特徴で、スマートフォンにインストールしておけば、全国のサービス実施館で展示ガイドを利用することができます。
ガイド内容は、それぞれの博物館・美術館が独自に工夫して制作する仕組みを採用。館によってテキスト画面だけでなく写真や動画、音声など多様なスタイルで情報が配信されています。
アプリホームページ ： http://welcome.mapps.ne.jp/pocket
アプリのFacebookページ ： https://www.facebook.com/pocketcurator/?fref=ts
＜2024年１月31日時点でサービス提供中および提供予定のミュージアム＞
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ポケット学芸員は、 GooglePlay／App Storeにて、無料でダウンロードいただけます。「ポケット学芸員」と検索してください。 本リリースをスマートフォンでご覧いただいている方は、以下URLからもダウンロードいただけます。
iOS： https://itunes.apple.com/jp/app/pocket-curator/id1088763931?mt=8
Android： https://play.google.com/store/apps/details?id=jp.co.waseda.pocket.curator
（推奨OS ：android 5.0以上 iOS 10.0以上）
【導入施設】
古川美術館
〒464-0066
名古屋市千種区池下町2-50
電話番号 052-763-1991
https://www.furukawa-museum.or.jp/
配信元企業：早稲田システム開発株式会社
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