エムバペに与えた先制点を悔やんだ久保。攻撃を牽引したが、結果は残せなかった(C)Getty Images

 久保建英の所属するレアル・ソシエダは現地時間2月14日(日本時間15日)、UEFAチャンピオンズリーグ(CL)決勝トーナメント1回戦ファーストレグで、フランスリーグの強豪パリ・サンジェルマンPSG)と対戦した。敵地でのゲームとなったレアル・ソシエダは前半、幾度となく相手ゴールに迫るなど好機を作るも、0-0で折り返した後半にキリアン・エムバペのゴールなどで2点を奪われ、0-2で敗れた。

【動画】久保建英が「自分のせいだった」と悔やんだエムバペの先制ゴールのシーン

 スタメンフル出場を果たした久保は、この日も右ウイングを中心にプレーし、18分にはドリブルでペナルティエリア内に侵入し、切り返しから左足でシュートを放っており、枠をとらえられなかったものの序盤から得点への強い意欲をみせていた。その直後にはFWのアンドレシウバへピンポイントのクロスを放り込むなどチャンスを演出、攻撃の起点となっていた。

 しかしエンドが変わった後半、58分の相手のコーナーキックから先制ゴールを許す。ボールがファーサイドにこぼれたところにエムバペが反応、フリーで押し込み先制点につなげた。このシュートの直前まで、エムバペに対応していたのは久保だったこともあり、一瞬のスキを突かれシュートに持ち込まれる格好となった。

 70分にも2失点目を喫したレアル・ソシエダは反撃を試みるも、最後まで得点が無いまま試合終了。注目された大一番、初戦はスター軍団の前に力負けという結果に終わっている。

 レアル・ソシエダは初戦で手痛い敗戦となったものの、スペイン国内における久保への評価は決して低くはないようだ。現地紙『as』では、公式サイト上においてプレーを振り返っており、「失いかけていた感覚を取り戻した。 彼はディフェンダーにとって本当に厄介な存在だった」と攻撃面での貢献度を称賛。

 他にも、サッカーメディア『ELDESMARQUE』は各選手採点でチーム2位タイとなる「7」を与えており、「非常にアクティブで、攻撃面でも非常に鋭い動きをみせた。前半はPSGのディフェンスにとって悪夢だった」など、こちらは前半での動きが際立っていたと評している。

 一方で同メディアの記事では他に、先制点の場面を振り返った久保のコメントを掲載。「あれは自分のせいだった」と自らの判断ミスだったと認める心境などを伝えている。

 最後は選手個人、さらにチーム力の差が表れることとなった今回のゲーム。悔しさを味わった久保をはじめレアル・ソシエダは、来月5日、ホームで行われるセカンドレグでの反転攻勢を誓う。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

「あれは自分のせい」久保建英、PSG戦で失点直結のミスを猛省 一方で地元メディアは攻撃面を評価「厄介な存在だった」