インドネシアの首都、ジャカルタの横断歩道に設置されている歩行者用の押ボタン式信号機は押して青に変えたところで全く無意味だったようだ。
ボタンを押すとカウントダウンが始まって、21秒後に青に変わるのだが、青に変わったとて、車もバイクも止まってくれない。なのでぶつからないように気を付けて渡るしかないのだ。
インドネシアの首都、ジャカルタの横断歩道に設置された押しボタン信号を押すところから始まるこの動画は、海外掲示板Redditに投稿され話題を呼んでいる。
ボタンを押すと、赤信号の下の数字が21秒からカウントダウンされていく。
カウントダウンが終わると青に変わるのだが、変わったとて、なのだ。
そこに信号が存在しないかのように、車もバイクも速度を落とすことなくふつうにびゅんびゅん通過していく。
歩行者は一応青なわけだし、渡るは渡るのだが、車やバイクを避けながら、気を付けて渡らなければならない。
[もっと知りたい!→]中国に存在する渡らせる気がまったくない横断歩道。ただし100メートルを5秒で走れれば可能。
この動画が投稿されると様々なコメントがあがった。
・踏切のように遮断機をつけるしかなさそうだ
→いや、彼らは遮断機など打ち破っていくだろう。青になったら、頑丈な可動式の車止めが下から出てくるシステムはどうだろう。
・格納式のタイヤスパイクならどう?パンクするくらいのやつ。
・インドネシアの日常だから、何をやっても無駄になりそう
・監視カメラは設置されていないのか?特定して違反切符を切ればいいのに
→インドネシアは人口が多いうえに交通違反者が続出しているから、いちいち取り締まってる余裕なんかないんだよ。
・インドネシアは公共交通機関が壊滅的だから、自家用車やバイクを利用するしかないんだよ
Crossing the Road - Jakarta, Indonesia
byu/Immediate-Tank-9565 infuckcars
インドネシアの交通事情
残念ながらインドネシアでは、歩行者用横断歩道で車が止まらないことはよくあるそうだ。
これはインドネシア特有の交通文化で、インフラの整備が追いついていない現状がある。
公共交通機関が整備されておらず、車やバイクの利用者が多いのだが、運転手は交通ルールを守ることに対する意識が低く、信号無視やスピード違反は日常茶飯事であり、歩行者を優先する意識も薄いという。
渋滞が多いため、スムーズな交通の流れを優先してしまうのだ。
・合わせて読みたい→渡るのは命がけ。まったく意味をなさないインドの横断歩道
また、インドネシアでは、歩行者の権利が十分に保護されていないという問題も指摘されている。
インドネシア旅行者が横断歩道を渡る際に十分な注意が必要だ。車は止まらなくて当たりまえと思い、命がけで渡るしかなさそうだ。
written by parumo
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