MOTHER マザー』で衝撃的な映画デビューを飾り、数々の新人賞を受賞した奥平大兼と、『蜜蜂と遠雷』の演技で映画賞の新人賞を多数受賞し「ドラゴン桜」「silent」など大ヒットドラマでの好演も話題を呼んだ鈴鹿央士がW主演を務める映画『PLAY! ~勝つとか負けるとかは、どーでもよくて~』が、3月8日に全国で公開。公開を記念し、2月8日にW主演の奥平(郡司翔太役)と鈴鹿(田中達郎役)、小倉史也(小西亘役)が登壇し、完成披露舞台挨拶を実施した。

【写真】W主演の奥平大兼鈴鹿央士小倉史也の集合SHOT

『PLAY! ~勝つとか負けるとかは、どーでもよくて~』は、eスポーツを題材にした日本初の劇映画で、徳島の高等専門学校を舞台に実在した生徒をモデルに描く青春映画。本音を語らず微妙な距離を保ついまどき世代を、時に笑いを誘いながら等身大に映し出す。

映画上映前、大勢の観客で埋まった会場内に、劇中の制服に身を包んだ3人が集まると、会場は大歓声。昨年の撮影からおよそ1年ぶりということもあり、とても和気あいあいとした様子だった。

まずは小倉の制服姿を見ながら、奥平が「若返ったなと思いますね。小倉君は6個上なんですけど、すごく若く感じます」と笑ってみせると、小倉も「(奥平は)撮影が終わってから、俺のことをオイッと呼ぶようになったんですよ(笑)。親目線みたいな、反抗期の息子みたいに言うみたいに」と説明。その言葉を受けて、奥平は「それくらい仲がよかったということですね」と笑顔でコメントした。

そして話題が鈴鹿の制服姿に及ぶと、小倉が「おうたん(鈴鹿)の制服姿は、いつ見てもみても目の保養じゃないですか?」と呼びかけ、会場からは大きな拍手が。「まだいけてます?もうだめかなと思ってたけど」と照れくさそうな様子の鈴鹿だったが、「いけてますよ。だってこの人(小倉)がいけているんだから」とコメントすると、小倉が「おい!」とツッコみ。会場を笑顔に包み込んだ。

さらに奥平の制服姿について、「劇中では金髪だったのでまた印象が変わりますよね。なんか、すごいカッコいいです」と感心した様子の鈴鹿に、「ありがとうございます!」と奥平。3人で「今日は褒め合いですか?」とコメントして笑い合うなど、気心の知れた様子がうかがい知れた。

同作は「」という絶妙なコラボレーションが魅力だが、3人の青春時代において、eスポーツに代わるものはなんだったのか、それぞれが事前にフリップに書いて発表。まずは「恋」という小倉から、「青春といえば恋。高校の頃に片思いの女性がいたんですけど、卒業アルバムに寄せ書きをしてくれて。写真も撮ってくれた。それは家宝ですよね。恋愛はドキドキで大きかったものだなと思います」と高校時代の思い出を述懐した。

続く鈴鹿は「アリアナ・グランデ」。その理由として「彼女は日本が好きだと言っていたので。いつか日本に来たときにしゃべれるようになりたいと思って。学生時代に英語を勉強したきっかけになった人ですし、好きな音楽を聴いたりした人なので。僕の青春ですね」とコメント。残念ながらまだアリアナ・グランデには会えていないという鈴鹿だが、その言葉を聞いていた奥平が突如思いついたように「俺も会いたいかも」。だが「でも何のつてもないし、自分は歌えないから、音楽番組も出ないし」と残念そうに語ると、「じゃ、一緒に英語を勉強しよう!」と提案した奥平。その様子からも、3人の仲の良さを感じさせた。

そして奥平の「」は「ゲーム」。その理由について「小さい頃からゲームが身近にある生活をしていたんですけど、中学は部活で、高校からはお仕事をしていたので、がっつりではなかったけど。でもあいている時間には友だちとゲームをけっこうしていたので、パッと出てきたのがゲームでした。でも本当は恋とか書きたかったな」と笑ってみせた。

いよいよ舞台挨拶も終了に近づき、それぞれ観客に向けてメッセージで締めくくる。小倉が「日本初のeスポーツ映画というのはめちゃめちゃチャレンジングなことだと思うんですが、本当に青春と相まって、とてもいい映画になっています。観ている方の青春のひとかけら、ワンピースになることを願っています」と語ると、続けて鈴鹿が「eスポーツの映画というのもありますし、青春映画としての完成度がすごく高いかなと思います。僕らの仲間の物語や、恋模様もあって。徳島の美しい景色の中、とてもいい映画になったなと思います。(サブタイトルの)“勝つとか負けるとかは、どーでも良くて”ということで。勝負事も大事だけど、それ以上に得られるものも描かれている映画なので。さわやかな気持ちで、ワクワクしながら帰っていただけたら」とメッセージ。

そして最後に奥平が「日本初のeスポーツ映画ということで。僕自身、ひとりのゲーム好きとして eスポーツの魅力を、映画を通して見せられるというのは本当にうれしいことだなと思っていて。劇中の3人って、普通に生きていたら関わることがなかったんだろうなという人たちだと思うんですけど、ゲームを通してこうやって仲良くなることができた。それはちょっと新しい世界だなと思いますし、その魅力を、映画を通して感じていただけたらなと思うのと、青春映画としても、本当にさわやかなものなので。さっき央士くんが言っていた通り、このサブタイトルがすごく今っぽいなと思っていて。とにかく映画を楽しんでいただけたら」とその熱い思いを会場の観客に向けて語った。

【作品情報】

・タイトル:『PLAY! ~勝つとか負けるとかは、どーでもよくて~』 ・公開表記:2024年3月8日(金) 全国ロードショー ・コピーライト:(c)2023映画『PLAY! ~勝つとか負けるとかは、どーでもよくて~』製作委員会 ・配給:ハピネットファントム・スタジオ

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