ヨーロッパリーグ(EL)・決勝トーナメントプレーオフのファーストレグが15日に行われ、ヤングボーイズ(スイス)とスポルティング(ポルトガル)が対戦した。

 今季、ヤングボーイズはチャンピオンズリーグ(CL)の戦いに身を置いていたものの、グループGをマンチェスター・シティイングランド)、ライプツィヒドイツ)に次ぐ3位で終え、ELへ回ることが決まっていた。一方、スポルティングは今季のELでグループDに入り、アタランタイタリア)に次ぐ2位でフィニッシュ。アタランタとの2試合では1分1敗と勝利を飾れず、最終的には3勝2分1敗の勝ち点「11」という成績だった。

 スポルティングに所属している守田英正がベンチスタートとなった一戦は、序盤こそヤングボーイズが流れを引き寄せたかに見えたが、31分にアウェイチームが均衡を破る。スポルティングは右サイド高い位置で前を向いたリカルド・エスガイオがスルーパスを送ると、マーカス・エドワーズがニアゾーンへ進入。右足で折り返すと、これが相手に当たってゴールに吸い込まれ、オウンゴールでスポルティングが先手を取った。

 勢いに乗ったスポルティングは続く39分、ドリブルで敵陣へ持ち運んだエドワーズが、自ら仕掛けてボックス内へ進入すると、飛び出してきたGKダヴィド・フォン・バルモースに倒される。スポルティングにPKが与えられた。キッカーを務めたヴィクトル・ギェケレシュはゴール左下に強烈な一撃を突き刺し、スポルティングがリードを広げた。

 ホームで2点ビハインドとなったヤングボーイズは2失点目の直後に反撃へ。ヨエル・ムブカとのパス交換でペナルティエリア左の深い位置に入っていったジャウエン・ハジャムが中央へ折り返すと、ニアサイドでGKアントニオアダンに阻まれたものの、セカンドボールにフィリプ・ウグリニッチが反応。自ら右足でねじ込み、ヤングボーイズが1点を返して前半を終えた。

 後半に入るとスポルティングが勝利を大きく手繰り寄せる3点目を挙げる。敵陣左サイドフリーキックを獲得すると、ペドロ・ゴンサウヴェスが右足でインスイングのボールを供給。ボックス内で相手の前に入ったゴンサロ・イナシオがヘディングシュートを沈め、再びリードを3点に広げた。

 試合はこのままタイムアップ。スポルティングがアウェイ開催のファースレグを制し、ラウンド16進出に向けて大きなアドバンテージを得た。なお、守田は61分よりピッチに登場。チームは2点をリードしていた中、中盤で攻守に安定感をもたらし、勝利に貢献した。

 セカンドレグは22日に行われ、スポルティングがホームにヤングボーイズを迎える。

【スコア】
ヤングボーイズ 1-3 スポルティング

【得点者】
0-1 31分 オーレル・アメンダ(OG/スポルティング)
0-2 41分 ヴィクトル・ギェケレシュ(PK/スポルティング)
1-2 42分 フィリプ・ウグリニッチ(ヤングボーイズ)
1-3 48分 ゴンサロ・イナシオ(スポルティング)

スポルティングが敵地で大きな勝利 [写真]=Getty Images