ヨーロッパリーグ(EL)・決勝トーナメントプレーオフのファーストレグが15日に行われ、ミランイタリア)とレンヌ(フランス)が対戦した。

 昨季のチャンピオンズリーグ(CL)では準決勝まで駒を進めていたミランは、今季もCLの戦いに身を置いていたものの、ドルトムントドイツ)、パリ・サンジェルマンPSG)、ニューカッスルイングランド)と同居する“死の組”グループFに組み込まれた。開幕3戦を終えた段階では2分1敗と苦しんだものの、最終的には2勝2分2敗で勝ち点「8」を積み上げた。勝ち点ではパリ・サンジェルマンと並んだものの、当該チーム同士の得失点差で下回り、3位で全日程が終了。今季はELへ回ることが決まっていた。

 決勝トーナメントプレーオフのステージで対峙するのは、今季のELのグループFをビジャレアルに次ぐ2位で終えたレンヌだ。ミランはテオ・エルナンデスラファエルレオンオリヴィエ・ジルーといった主力が軒並みスターティングメンバーに並んだ。

 試合は立ち上がりからミランがゴールに襲い掛かる。7分敵陣左サイドシモン・ケアーからのロングフィードを受けたR・レオンがファーストタッチでボールを持ち出し、ボックス左から右足で狙う。シュートはクロスバーに直撃した。

 対するレンヌは24分、左サイドからのパスを受けたバンジャマン・ブリジョーがボックス内でうまく前を向き、右足を振るも、シュートはわずかに枠の右へ逸れる。

 均衡が破れたのは32分。ミランは敵陣へ押し込む状況の中、右サイドで開いたアレッサンドロ・フロレンツィにボールが渡ると、時間をかけずにアーリークロスが送られる。ニアサイドで待っていたルベン・ロフタス・チークがヘディングシュートでゴールネットを揺らし、ミランが先手を取った。

 1点をリードしたミランは36分、ペナルティエリア手前で前を向いたオリヴィエ・ジルーが左足を振り抜くも、ここはGKスティーヴマンダンダに阻まれる。前半はこれ以上スコアは動かず、ミランの1点リードで終了した。

 後半に入ると立ち上がりの48分、ミランは前線でロングフィードを収めたロフタス・チークのポストプレーから、クリスティアン・プリシッチがボックス右へ侵入。折り返しはクリアされたものの、右コーナーキックを獲得した。テオ・エルナンデスが左足でインスイングのボールを供給すると、ニアサイドへ飛び込んだケアーが背中で合わせる。意表を突くGKマンダンダに弾かれたものの、こぼれ球をロフタス・チークが頭で押し込み、ミランが大きな追加点を挙げた。

 勢いに乗ったミランは53分、GKマンダンダからのキックをテオ・エルナンデスが飛び出してインターセプト。頭でR・レオンへ繋ぐと、ヒールキックでの折り返しを受け、深い位置からマイナスへ折り返す。動き直していたR・レオンが右足でダイレクトで沈め、ミランが勝利を決定付けた。

 試合はこのままタイムアップ。本拠地『サン・シーロ』で一挙3ゴールを奪ったミランが先勝し、ラウンド16進出へ弾みをつけた。セカンドレグは22日に行われ、レンヌがホームにミランを迎える。

【スコア】
ミラン 3-0 レンヌ

【得点者】
1-0 32分 ルベン・ロフタス・チーク(ミラン
2-0 48分 ルベン・ロフタス・チーク(ミラン
3-0 53分 ラファエルレオンミラン

ホームで3得点を挙げ、レンヌに先勝したミラン [写真]=Getty Images