柏レイソルは16日、2023シーズンまで在籍していたブラジル人FWドウグラスが現役引退したことを発表した。

 ドウグラス1987年12月30日生まれの現在36歳。ブラジル国内で複数クラブを渡り歩いた後、2010年に来日し、徳島ヴォルティスへ加入。その後、京都サンガサンフレッチェ広島、アル・アインUAE)、アランヤスポル(トルコ)、清水エスパルスヴィッセル神戸でのプレーを経て、2022年に柏に加入した。2022シーズンはリーグ戦10試合出場で4得点、2023年シーズンは7試合出場で無得点という結果に終わると、2023シーズンをもって契約満了となっていた。

 Jリーグでは通算12シーズンプレーし、J1では通算152試合出場で64得点、J2では通算109試合出場で29得点、カップ戦では通算12試合出場で5得点、天皇杯では通算15試合出場で2得点、ACL(AFCチャンピオンズリーグ)では通算7試合出場で1得点を記録した。

 現役引退を決断したドウグラスは自身の公式インスタグラムを更新し、以下のように感謝を綴った。

「今日を持ってはプロサッカー選手として引退することになります。プロ選手として常に高い意識を持ちながら全ての可能な目標を達成できるように努力をしてきました」

「プロの選手になるという夢を叶えるためには、可能な事だけでなく、不可能と思われる事も追求しなければなりません。子どもの頃の夢で人生が変わっていきます。時には子供であっても大人のような対応を求められることもあり適応能力を養わなければならない」

「不利な状況の中、他人から否定される事があったり、運がついていないと思う様な状態であったとしても、夢の実現への執念をもって日々過ごしてきました」

「自分自身、出来る努力は全てしながらいつか必ず努力は報われ、夢は叶うと信じ、神様への感謝を持ちながら祈り続けました。そして幼い頃からの夢を叶える事が出来たのです。しかし、神様無しではどれだけ努力しようとも、自分自身だけの力ではこの夢は叶えられなかったと思います。神様への感謝、そして、私の夢を応援し信じてくれた周りの人達にも心から感謝の気持ちでいっぱいです。今でも日々感謝の祈りを捧げています」

サッカー選手になれた事はまさしく私の人生のターニングポイントであり、私や家族の人生をも変えてくれました。世界中で愛されているスポーツがこの様に私の人生において変化をもたらしてくれ、多くの意味で私を成長させてくれたと思います」

「引退は間近であると感じていました。その事実を自覚しながら、プロサッカー選手になる為に必死に努力してきた様に、今度は現役続行出来る様にと必死でした。ここ2年間は身体の調子が良くなくてケガ(ひざ)との戦いを強いられました。あらゆる手段を使いながら毎日練習出来る喜びを感じました。そして、サッカー選手として味わう事の出来る試合前の緊張感こそ特権であると感じました」

「これまで私と共に歩み、私の人生に価値を与えてくれた人々のお陰で私は目標を達成する事が出来、勝者になれました。今の自分の気持ちを一言で言うならば“感謝”です」

「私の人生に多くの恵みを与えて頂いた神様に感謝します。妻のジゼッレや娘達のタイケとドゥアちゃんは私が喜びや成功した時、また、苦しみや悲しみの中力が尽きそうな時も常に支えてくれました」

「もうここにはいない母親のジェザは昼夜にも関わらず、いつも跪き神様に私の命のために熱心に祈ってくれてました。母はずっと私の心の中にいます。私の6人の兄弟姉妹のエヴァエリザマ 、ダリラ、ランフィロ、ラヤンとマテウスが一緒に苦労し私を支えてくれました。いつも私を応援してくれた親戚や真の友人。そしてサッカーで出会った親友や17年間共にプレーした各クラブのチームメイト、コーチングスタッフと監督に心から感謝してます。最後に私を応援し、支えてくれたファンの皆様、プレーひとつひとつに対して喜び、私を後押しし名前を叫んでくれてゴールの瞬間にその感情を爆発させました。17年間本当にありがとうございました! ジャンフレス ドウグラス D49」

現役引退を発表したドウグラス(写真は2023年6月のもの) [写真]=Getty Images