『マティス 自由なフォルム』が、2024年2月14日(水)より国立新美術館にて開幕。開幕前日に開催されたプレス内覧会には、本展のアンバサダーと音声ガイドナビゲーターをつとめる安藤サクラが登壇した。

マティスについて「私にとってマティスは一番大好きな芸術家です。2023年のカンヌ国際映画祭へ参加すると決まった際、ニースに滞在しようかと迷っていたら、友人からマティスが好きならニースに行ったほうが良いと勧められました。そのタイミングで本当に偶然、本展のアンバサダーと音声ガイドのお話をいただいたので、それが後押しとなりニース滞在を決めたんです。なので、ご縁を感じて今回このお話を引き受けしました」と語った。

安藤は実際にニース郊外にあるヴァンスのロザリオ礼拝堂にも訪れたことがあるそうで、今回の礼拝堂内部の再現展示については「普段、礼拝堂というと身構えてしまうのですが、ヴァンスのロザリオ礼拝堂に行った際、自分の気持ちや生命を軽やかに称えるような空間に感じて、自分にとって忘れられない特別な場所になりました。(再現展示は)正直、現地で実際に見てしまったのでどうなるんだろうと不安に思っていましたが、今日拝見したら、言葉にするのは難しいのですが、素直に「凄いな〜!」と思って。現地で感じた、心がほぐれるような感覚が再現展示でも感じることができて、東京でもこの体験ができるのは素晴らしいと思いました。マティスが好きな方でも、そこまで興味がない、と、今、思っている方も、大人も子供も、いろんな方にささる展示になっていると思います。是非、私と同じようにそれを実感しにきていただけたら嬉しい」とコメントした。

アンリ・マティス《花と果実》1952-1953年 切り紙絵 ニース市マティス美術館蔵  (C)Succession H. Matisse

アンリ・マティス《花と果実》1952-1953年 切り紙絵 ニース市マティス美術館蔵 (C)Succession H. Matisse

(C)Succession H. Matisse

(C)Succession H. Matisse

本展は、マティスが晩年精力的に取り組んだ切り紙絵に焦点を当てた日本初の展覧会。初来日となる切り紙絵の大作《花と果実》をはじめ、マティス芸術の集大成ともいえる数々の作品が並ぶほか、最晩年のマティスが建築の室内装飾や司祭服をデザインしたヴァンスのロザリオ礼拝堂にまつわる作品や資料も展示される。

『マティス 自由なフォルム』は、5月27日(月)まで、国立新美術館にて開催中。

『マティス 自由なフォルム』アンバサダー、音声ガイドナビゲーター・安藤サクラ