image credit:Wikimedia Commons
物価上昇でなにかと厳しいこのご時世だからこそ、ちょっとした誰かのやさしさがとても心に沁みるものだ。
イギリスで、心温まる素敵な出来事が起こった。
ディスカウントスーパーのチェーン店で、買い物客がデビッドカードを忘れたことに気付いた。このままでは商品を購入することができない。すると、店員の女性が代わりに支払いをしてくれたという。
1月30日、イギリス・スタフォードシャー州キャノックにあるドイツのディスカウントスーパー・チェーン『Aldi（アルディ）』に買い物に来た地元の顧客ジョー・ウェストウッドさんは、支払い時になって困り果てた。
最近、ジョーさんは自身の病気や愛する人を亡くし、辛いときを過ごしていたことから、家を出ることがかなり難しくなっていた。
だが、久しぶりに買い物に出た先で、デビッドカードを忘れてきたことに気付いたのだ。
・合わせて読みたい→最高の倍返し。あの時のことずっと忘れない。気のいい食堂のおじちゃんが教えてくれたこと。
イギリスでは、ほとんどの人がカードでの支払いと同時に銀行口座から引き落としとなるデビットカードで買い物をするため、現金はほとんど持ち歩いていない。
ジョーさんも同様で、財布にはわずかな小銭しか入っていなかった。
このままでは買い物ができない。すると、困っていたジョーさんに1人の女性店員が声をかけた。
私が代わりに支払っておきますよ。
ジョーさんに声をかけたのは、店員のリサさんだった。
freepik
店員としてではなく1人の人間として思いやりを見せた
ジョーさんが手ぶらで帰ることがないように、リサさんはジョーさんに「必要なものを購入してください。すべての代金は自分が負担しますから」と親切に申し出た。
店員である前に、ひとりの人間として困っている人に助けの手を差し伸べたリサさんに、ジョーさんは心から感動した。
涙をこぼしたくなかったのできちんとお礼を言えたかどうかもわからないけど、リサさんのやさしさには本当に胸を打たれました。
困っている人を助けるには、たったひとつの親切だけが必要なんです。
他人がどれだけ困難な状況にいるかなんて誰にもわからないけれど、きっとリサさんはそういうことがちゃんとわかる人なんだと思います。
この1件はアルディの公式Facebookでも、リサさんの写真とともにシェアされた。
リサさんはキャノック店ではとても評判のいい店員のようだ。
投稿を見た地元の顧客からは、「リサさんはいつも笑顔で対応してくれるわ。キャノック店が私たちの地元の店でよかった！」「彼女はいつも礼儀正しくて親切な店員だよ」「素敵な話だね」といった称賛の言葉が相次いでいる。
References:Selfless Aldi worker pays for customer’s shopping: ‘She wouldn’t let them go without’/ written by Scarlet / edited by parumo
コメント