西日本を中心に16の生協で構成されている一般社団法人グリーンコープ共同体(本部:福岡市博多区、代表理事:日高 容子、以下「グリーンコープ」)は能登町の公立宇出津総合病院で働く医療従事者に向けて、昼食の直送を開始しました。医療従事者が仕事の合間に食べられるような、パンやレトルト食品を中心にお送りしています。

能登町への輸送ルートが十分に復旧していないため、「配送業者任せ」では届けることができません。そのためグリーンコープのスタッフが現地に配送用車両を持ち込んで、毎週、直接、届けることになりました。

  • 昼食支援を実施することになった経緯

グリーンコープの組合員から「被災地の病院で医療従事者の昼食確保が困難になっているので、支援できないか」との相談がありました。石川県の調査によると、いまだに病床の2割しか使えないなど、現地の病院は復興とは程遠い状況にあります。

加えて、医療従事者自身が被災者でもあります。避難所から病院に通う医療従事者も少なくないとのことでした。また近隣の食堂や店舗も壊滅的な被害を受けていて、昼食の調達が困難になっているというのです。そこでグリーンコープとして公立宇出津総合病院と連絡をとり、「本当に必要とされているもの」を届けることにしました。

当初は昼食支援として、炊き出しの可能性も想定していました。ですが、病院という職務の性質上、勤務できている約150名が定時に一斉に食事をとるのは難しい状況でした。病院からは「各自の都合の良い時間に簡単に食べれるものがあれば助かる」との意見をいただきました。

そこでグリーンコープではロールパン、レトルトカレー、茶わん蒸し、焼きおにぎりライスバーガー、魚の煮付パック、バナナ、ヨーグルト、即席みそ汁、野菜ジュースなどを病院と相談したうえで、お届けすることにしました。

  • 被災地への配送体制

現在、被災地周辺では食糧の保管スペースを十分に確保できない状況にあることから、週2、3日のペースで配送内容を決定し、小まめに配送しています。納品はグリーンコープの七尾市の拠点倉庫、あるいは佐川急便の能登営業所へ納品し、宇出津総合病院へお届けします。

物流網が十分に回復していないため、宇出津総合病院への配送はグリーンコープのスタッフが配送用車両を現地に持ち込み、スタッフ自身が運転してお届けしています。

  • 公立宇出津総合病院

石川県鳳珠郡能登町字宇出津タ字97番地

  • 組織概要

一般社団法人グリーンコープ共同体

福岡市博多区博多駅前一丁目5番1号

代表理事 日高 容子

https://www.greencoop.or.jp/

2018年、グリーンコープ生活協同組合連合会や、社会福祉法人グリーンコープ、労働協同組合など、九州(福岡、佐賀、長崎、大分、熊本、宮崎、鹿児島)、近畿(大阪、兵庫、滋賀)、中国(鳥取、岡山、島根、広島、山口)、そして福島の16の生協、各種団体とともに「一般社団法人グリーンコープ共同体」を設立。ひとつのグリーンコープのように持てるものを共有・連帯しながら、それぞれの地域に根ざした生活協同組合として活動してきました。「安心・安全な食べものを子どもたちに食べさせたい」という母親の想いからはじまって、それぞれの地域を豊かにしていくことを目指しています。

配信元企業:一般社団法人グリーンコープ共同体

企業プレスリリース詳細へ

PR TIMESトップへ