バルセロナの監督就任を検討中とされてきたハンジ・フリック氏に新たな動きが見られたようだ。15日、スペイン紙『マルカ』が報じている。

 チームを率いるシャビ監督自ら今シーズン終了後の退任を明言したことで、後任探しに着手しているバルセロナ。これまでに複数名が候補として挙がっており、昨年9月に日本代表に引導を渡されるまで、ドイツ代表の監督を務めていたハンジ・フリック氏もそのひとりだ。同氏を巡っては、ジョアン・ラポルタ会長がかねてより手腕を高く評価していたことや、本人が就任を前向きに検討し、スペイン語の勉強を始めたことなどが取り沙汰されていた。

 そのなかで、フリック氏に新たな動きが見られた。『マルカ』によると、フリック氏が代理人を変更したとのことだが、その人物がピニ・ザハヴィ氏で、なんとラポルタ会長の大親友という。また、バルセロナに所属するFWロベルト・レヴァンドフスキの代理人も務めていることから、“ブラウグラナ”加入に向けた布石である可能性があるようだ。

 一方で『マルカ』は、ザハヴィ氏はバイエルン関係者の中にも友誼を深めた人物が多いと指摘。フリック氏に関しては、進退問題が騒がしくなりつつあるトーマス・トゥヘル監督が解任された場合の後任としても噂されている。いずれにしても、今回の代理人変更によって、バルセロナバイエルンの監督人事におけるポールポジションに近づいたと併せて伝えた。

 果たして今夏、フリック氏はカタルーニャで新たな挑戦を始めることになるのだろうか。

代理人変更はスペイン行きの布石か? [写真]=Getty Images