ブライトンは、ロベルト・デ・ゼルビ監督の退任に向けた準備を進めているようだ。15日、イギリス紙『デイリーメール』が伝えている。

 現在44歳のデ・ゼルビ監督は2022年9月にブライトン指揮官に就任すると、昨シーズンのプレミアリーグを18勝8分12敗の6位で終え、クラブ史上初となる欧州大会の出場権獲得へと導いた。今シーズンは負傷者が続出していることから、プレミアリーグでは第24節終了時点で9勝8分け7敗の9位となっている一方、初挑戦のヨーロッパリーグ(EL)ではグループBを首位で突破し、決勝トーナメント1回戦進出を果たしている。

 そんなデ・ゼルビ監督だが、手腕が高く評価されていることから多くのクラブから関心が寄せられており、報道によると、ブライトンは早くも今シーズン終了後にデ・ゼルビ監督が退任する可能性に備えている模様で、緊急で計画が策定されていることが報じられている。

 なお、今シーズン限りでユルゲン・クロップ監督が退任するリヴァプールや、フットボール部門の管理責任が株式25パーセントを取得するイギリスの多国籍化学企業『INEOS(イネオス)』に委譲されるマンチェスター・ユナイテッドなどがデ・ゼルビ監督の招へいを画策していることが伝えられている。

 ブライトンとの現行契約が2026年6月30日までとなっているデ・ゼルビ監督は昨年12月に「私たちは新たな契約について話し合っているが、まだ締結されてはいない」と新契約締結に向けて話し合いが行われていることを明かしていたが、移籍ビジネスに関してあまり権限が与えられていない状況には不満を抱えているとも見られている。

 それでも、独自の人材発掘によって的確な補強を続けているブライトンはこの体制を変更する可能性は低いとも指摘されており、デ・ゼルビ監督が退任を選択した場合の準備を進めているようだが、果たして同監督は今夏にどのような決断を下すのだろうか。

去就に注目が集まっているデ・ゼルビ監督 [写真]=Getty Images