Dynabookは4月下旬に、CPUにAI専用エンジン内蔵のインテルCore Ultraを搭載した14インチのモバイルノートPCdynabook R9/X」(P1R9XPBL)を発売する。価格はオープンで実売想定価格は29万円台半ば。

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●生成AI機能が呼び出せる「Copilot」キーを搭載



 「dynabook R9/X」は、AI専用エンジン(NPU=Neural Processing Unit)である「インテル AI Boost」、GPUインテル ARC グラフィックス」を内蔵した最新のインテルCore UltraをCPUに採用し、高速処置と省電力性能を実現したモバイルノートPC

 キーボードには、生成AIを活用した「Copilot in Windows」機能を呼び出せる、「Copilot」キーが追加されている。

 「Copilot」キーはもともと「右ctrl」キーのあったスペースに配列しており、「Fn」キー操作をすれば「ctrl」キーに切り替えることもできる。

 Dynabookでは、急速に広がっているAIを活用したサービスは主にクラウド側で処理されているが、情報量の増加に伴い、通信速度の遅延やセキュリティサーバーの設備コスト、電力消費量の増加などさまざまな課題も出てきていると認識。エッジ側でもAIを活用して処理する役割が求められるとする。

 14インチ液晶ディスプレイ搭載ながら、13.3インチノートPCに匹敵する薄型・軽量のマグネシウム合金を採用することで持ち運びしやすく、長時間のバッテリ駆動、アメリカ国防総省制定MIL規格に準拠した耐久テストをクリアする高い堅牢性を実現した。

 液晶ディスプレイは、Eyesafe 2.0/RPF 50の認証を取得し、目の疲労を軽減するLow blue light液晶であり、映り込みの少ないノングレア加工が施されている。

 サウンド面では、低音用と高音用に独立した4基のスピーカーキーボード上部と底面に2基ずつ搭載することによって、力強い低音とクリアな高音を再現する。

 上向きのスピーカーと下向きのスピーカーのバランスをチューニングすることで、イメージを超える広がりのあるサウンドを目指すとともに、没入感あふれる立体音場空間を創出する立体音響技術「Dolby Atmos」にも対応している。

 さらに、AIが周囲の雑音を除去する「AIノイズキャンセラー」や、「背景の効果」などTeamsやZoomなどを使用したオンラインコミュニケーションを快適にする「Windows Studio Effects」、キー操作でマイクを素早く切り替えられる「ワンタッチマイクミュート」などによって、快適なオンラインコミュニケーションを可能にした。

 CPUにインテルCore Ultra 7 155H、14.0インチワイド液晶ディスプレイ解像度1920×1200)、メモリ32GB、512GBのSSD(PCIe4.0対応)、Microsoft Office Home & Business 2021(デスクトップ版)、Microsoft 365 Basicを搭載し、インターフェースはUSB 3.2 Type-A×2基、Thubderbolt 4(USB Type-C)×2基、HDMI出力、SDカードスロット、1000Base-T/100Base-TX/10Base-T準拠の有線LAN端子、有効画素数約92万画素のウェブカメラなどを備えている。

 対応無線通信はIEEE802.11a/b/g/n/ac/ax準拠の無線LANと、Bluetooth 5.3。OSはWindows 11 Home 64ビット。

 バッテリ駆動時間は、動画再生時が約11.0時間、アイドル時が約27.0時間。

 サイズは幅312.4×高さ15.9×奥行き224.0mmで、重さは約1.05kg。

Dynabook、AI専用エンジン内蔵CPU、「Copilot」キーを搭載したモバイルノートPC「dynabook R9/X」発売